これには菅義偉官房長官が「数字の情報源、根拠とも極めて不明確だ。わが国として到底受け入れられず、不適当だ」と怒りをあらわにしたよな。その後、外務省の抗議を受け、ブキッキオ氏は発言を事実上撤回したんだ。
背景には、日本の左派団体がいい加減な情報を国連に吹き込み、それに誘導されて特別報告者が動くケースが数多いからなんだ。慰安婦問題もそうだが、左派団体の「日本たたき」に国連が悪用されている。左派団体のマッチポンプを放置している、国連の仕組み自体が問題というしかないぜ。
前出のケイ氏には「日本の『表現の自由』を調査するなら、ぜひ、日本に40年近く住んでいるカリフォルニア州弁護士のケント・ギルバート氏に話を聞くべきだ」とアドバイスしたい。
ギルバート氏は、「表現の自由」を謳歌(おうか)し過ぎて、テレビで公平とは思えない放送をしていたキャスターらを猛烈に批判していたからな。ケイ氏が「ジャーナリストが圧力を受けていると感じる」と言ったら、きっと「悪い冗談だ!」というはずだぜ。
親愛なるみなさんと、日本と米国に神のご加護がありますように。
では、また会おう!
■トニー・マラーノ 評論家。1949年生まれ。テキサス州在住のイタリア系米国人。サラリーマンを定年退職後、動画サイト「ユーチューブ」などで連日、評論活動を行っている。世界のあらゆる“悪”と戦う「プロパガンダ・バスター」でもある。大変な親日家であり、日本でも圧倒的ファンを獲得している。自著・共著に『テキサス親父の「怒れ! 罠にかかった日本人」』『素晴らしい国・日本に告ぐ』(ともに青林堂)など。