熊本と大分で発生している大規模な地震で、避難生活を余儀なくされている住民たちは、今後の生活に対する不安や、大きな揺れの再来に対する恐怖心を抱えている。中国メディア・環球網は18日、日本が「地震モード」に入ったことに対し、韓国でも市民がおびえ始めていると報じた。

 記事は、九州地方で発生した大地震により「朝鮮半島にも心理的に巨大な影をもたらした」とし、韓国国民が大地震の襲来に対する不安を見せていると同時に、政府の地震対策不足を非難する声が出たと韓国日報が18日に報じたことを紹介。

 16日未明に発生した大地震では釜山でも体に感じる揺れが発生し、一部住民が避難したことを伝えた。そして、釜山のある市民が「窓が揺れたので急いで家族を起こした。一睡もできなかった」とパニック状態になったことを明らかにしたことを紹介した。

 さらに、韓国のネット上では地震に関する様々な予測や仮説が拡散し、混乱や恐怖のムードが漂っていると説明。市民がパニックを起こす最大の原因は「韓国の不完全な警戒体制にある」とした。また、ネット上で「強い地震だ」との情報が拡散する一方で、現地の災害安全本部のサイトでは何の情報も発表されなかったほか、一部地域では緊急通報電話が殺到してシステムダウンする事態に陥ったとも伝えている。

 そして、韓国・延世大学の専門家が「韓国は地震帯にありながら、観測の歴史は30年足らず。基礎研究と調査によって正確なデータを蓄積しなければ、実際に使える地震対策を立てることはできない」と指摘したことを併せて紹介した。

 韓国にとって日本の九州地方はまさに「目と鼻の先」。九州地方を訪れる韓国人観光客も多い。今回の大地震は、東日本大震災よりはるかに強く韓国市民の「明日は我が身」意識を抱かせたようである。東日本大震災後、韓国のサッカークラブサポーターが「日本の大地震をお祝いします」という横断幕を出して大問題となったが、今回はもはやそのような無責任な「余裕」はなさそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)