自民・稲田政調会長の夫が敗訴

週刊新潮の記事巡り

2016/4/19 21:11

 自民党の稲田朋美政調会長への取材を巡り、週刊新潮の記事で「弁護士バカ」と書かれ、名誉を傷つけられたとして、夫で弁護士の龍示氏が発行元の新潮社に500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、大阪地裁は19日、請求を棄却した。

 記事は昨年4月9日号。龍示氏が同誌の取材に対し、掲載を断行すれば民事訴訟や刑事告訴に踏み切るとの文書を送ったとし「恫喝だと気づかないのなら、世間を知らない弁護士バカ以外の何ものでもない」と記した。

 増森珠美裁判長は判決理由で、記事は公益目的があったと認定。「弁護士バカ」との表現も論評の域を逸脱しないとした。