さてさて、恒例となりましたロフトプラスワン2日間公演。
今回は1日めはビギナー向けに過去ネタのベスト集。2日めは常連さん向けの新ネタ集という構成でやってみましたが、なかなか良い感じであったと思います。
次回からもロフトはこの形式で行こうかな?
初日
【日本特撮腰抜けシーン大全集】
宍戸錠主演の「ブラックジャック・瞳の中の訪問者」、吉永小百合主演の「つる」、そして沢田靖子主演、未知との遭遇にそっくりなUFOが登場する「竹取物語」、さらにはオチのSFXがしょぼい「タスマニア物語」など、邦画史に封印されたような失笑作品群を紹介。
【デスアニメ】
何度観ても破壊力のある「カッタ君物語」と「僕のセクシャルハラスメント2」
【メキシコ童話映画】
これは新ネタ。メキシコで60年代に製作された子供向け映画「赤ずきんちゃん」等の予告編。
色合いも役者の演技も、当時のハリウッドのパチモン調に撮られているが、特に可愛い路線でもリアルでもない、中途半端な着ぐるみのネコが歌って踊って大活躍する「長靴をはいた猫」の出来がすさまじい。…というかシュールすぎ!
【自主制作映画の世界】
「国防挺身隊」「それゆけ!カンパンマン」「戦火を逃れた幻の百フィート」、スタジオラミがアパートの一室で作った「ギャバン」と「キョーダイン」を紹介。
トドメはもちろん「聖ジェルノン」と「浅瀬でランデブー」だ!
2日め
【世界のパチモン映画】
これはスゴイぞ!「ターキッシュ・スタートレック」。
なんとトルコで勝手に作られたスタートレックだ。役者さんもオリジナルに似た人を使っているが、なんだかビミョーに変なミスター・スポックがいとあわれ。
さらにタイからはミュージカル版「バットマン」。これまたワーナーに無断で作ったパチモン映画だ。
唐沢氏の話によると、この他にもインドの「ドラキュラ」なんてのもあるらしい。見たい!
【MADテープ新作集】
*サザエさんの特撮名所&風俗街めぐり
*シャワーシーン大全集
*映像:蒼き狼たちの伝説/音楽:レイズナー
*仮面ライダーSEX(一発ギャグ)
*映像:闘神都市II/音楽:怪傑ズバット
*映像:スターウォーズ/音声:性ってなぁに?
*映像:エヴァンゲリオン/音楽:ありがとう
*映像:はれときどきぶた/音楽:エヴァンゲリオン
最近はデジタル編集の普及もあって、凝ったモノが多くなりましたなぁ。
実際、パソコンのビデオ編集機能って、MAD作りくらいにしか使い道が無いとも言える。
あと、以前にも紹介した「宇宙戦艦ヤマトでタイムボカン」「ガミラス帝国歌劇団」など。
【コスプレAV】
前回好評だった「銀河より愛を込めて」に引き続き、ガンダムのコスプレAV「めぐりあい哀しみの宇宙」を紹介!
オタクの夢をいろいろ実現してくれた事には感謝だが、ちょっと気を抜くとララアが「単に黄色いパジャマを着たねーちゃん」にしか見えなくなってしまうあたりが難。内なるイメージで補強せよ!(笑)
【スーパーマンの秘密】
名作・フライシャー版の「スーパーマン」も、戦時中に作られた分はモロに日本が悪役になってて大変。
毎夜毎夜、大使館から抜けだし、横浜港で建造中の日本の艦船を破壊しまくるスーパーマンは、すごく悪い人に見えちゃいます。
【セレブリティ・デスマッチ】
アメリカで作られた有名人を徹底的におちょくった粘土アニメ。
「エリザベス女王VSチャールズ皇太子」の醜い争いなんかが見られるぞ。
【僕のセクシャルハラスメント3】
「2」を見た人だけに通じる「とうもろこし」絡みの会話がステキです。
ところで主人公・望月くんの肛門接待だけで仕事を取ってるこの会社、先行きアカンと思うなぁ(笑)。
【血祭家がテレビに!】
かのプラモコレクター・血祭摩利氏の自宅が「タモリ倶楽部」で全国に放映されてしまったぞ!
家中、乱雑に積み上げられたプラモの山に、ここまで来るとコレクターとして羨ましいというより、もはや「ウンザリ」だ。
【伊勢田作品パレード】
関西学院大学の名物男・伊勢田監督はその後も精力的に作品を作り続けているぞ!
「聖ジェルノン」は99年度新作「ソルジャーV」、そして2000年度は「AXサンダー」だ。
「ソルジャーV」は、シリーズ初の女の子の出演者が登場! でも1日くらいしか撮影に協力してくれなかったらしくて、この子の出演シーンは約10カット。それを何度も使い回していて悲しいぞ。
さらにサイン会を盗撮した宮内洋の特別出演シーンも見物だ(笑)! 今後、宮内洋のフィルモグラフィーを作る人は「聖ジェルノン・ソルジャーV」を入れるのを忘れぬ事。
同じ手法で「AXサンダー」にはあかほりさとるが出演してるぞ。こちらはなんとミュージシャン話なのだ。
さて伊勢田監督の作品は特撮モノだけではない。「浅瀬でランデブー」を初めとするアニメも「ジェクトアーマー」(耽美色の入った少年ヒーロー物)「科学化粧戦士メイクイーン」(まつ毛のムチは100万馬力!)「出前指令シャリダマン」(お寿司の戦士)「失恋戦士タチアガール」(恋愛物??)とたくさんあるのだ。しかもこれがちゃんと30分作品で色もちゃんとついている! この量産力には脱帽。
その上、最近は人形アニメの世界にも手を伸ばし「ハイスクール・リーパー」を製作。これは作者のいじめに対する怨念とか、独特の人形造形とか動きとかがあいまって、カルトと呼んでもいいかもしれません。ある意味必見。