今回の大阪公演は唐沢俊一が仕事でタイに行ってしまい(それもタイのオカマのミスコン取材!)、メンバーを欠いた困難な状態でのスタートとなった。
だが、そんな窮地を救ってくれたのが、急遽ゲストとして駆けつけてくれた、SF作家にして「と学会」会長にあらせられる山本弘氏! 「4人目の適格者」の登場により、いつもよりトーク部分の濃度が倍増したアミーゴス公演となった。
…と、いうわけで今回はビデオ関係のネタはやや少な目。
【MAD TAPEでOP!】
最近は当日集まったお客さんの「濃度」を計るため、最初にMADTAPEで反応を見るのがパターン。ま、「ツカミ」というやつですな。
まずは前回、両国公演でも使った「セーラームーンのOPに新サイボーグ009の主題歌」「北斗の拳の映像にいなかっぺ大将の歌」「ターミネーター2でゆく年くる年」の3本、続いては山本氏の持ってきた「メカンダーロボの主題歌でトップをねらえ!」、最後は両国公演の時にお客さんから差し入れされた「レイズナーとセーラームーンのセリフ組み合わせ」と「ウエディングピーチの映像でエヴァのOP」という酔狂なシロモノ。
いやぁ、この世にビデオがある限り、MADTAPE作者も後を絶たず、という感じですねぇ。
【素晴らしき宗教アニメの世界】
まずは眠田から、現在東映系で公開中の劇場用アニメ「ヘルメス〜愛は風の如く〜」(幸福の科学)の話題。
アニメの内容もさる事ながら、この映画、NIFTYの「オタクアミーゴス会議室」のオフ会として、総勢24名のメンバーでわざわざ初日第1回目の上映を観に行ったのである(酔狂!)
期待を裏切らずマヌケなアニメであったので、クスクス笑って観ていたら(ま、面白い映画に対する当然のマナーだよな)、マジメな信者のおばさんに「こんな素晴らしい映画なのに、なぜ笑うのか」「あなたたちは人間として最低です」と説教されてしまいましたとさ(笑)。
これに応えて山本氏からは、新興宗教団体コスモメイトのアニメ「ミラクル・サイキッカー・セイザン」の紹介。
教祖・深見青山先生自ら歌うナイスな主題歌、スタジオぴえろの力の入った作画・演出、豪華な声優陣(池田昌子がメーテルの声で説教してくれるぞ!)という3拍子揃った傑作ぶりに、場内大ウケ。
【たたかえ!シードラゴン】
当日、AIWスタッフから提供されたばかりの新ネタ。ピカソという誰も聞いた事も無いような文具メーカーのオリジナルのロボット物ぬりえ。
主人公の「うみのサイボーグ・かわもとじろう」が「巨人ロボ・シードラゴン」に変身して、悪の海底人「ガニマンそうさい」率いる怪ロボット、イカゲラーやエビラロボとたたかうんだ! イカスぞ!(笑)
と、いうようなメチャクチャしょぼいパチもんぬりえのくせに、「お母さまへ」のページでは、「『ピカソのぬりえ』は、お子さまの情操と児童美術の育成に専門知識を結集して創りあげた、優れた環境づくりのための最良のパートナーです」と偉そうな事をほざきまくっているギャップにも捨てがたい味がある。
【4179LOVE】
キミにはこの暗号が読めるか? そう、これは「しいなクラブ」と読むんだね!
と、いうわけで今、盛り上がりまくっている声優・椎名へきるのファン達(へきらー)の実態を一挙写真で紹介だ。
「サードインパクト(旧名:赤いひょっとこ)」「チアー・アップ・ヘッキー」「へきる十字軍(クルセイダーズ)」「へきる騎士団(ナイツ)」「へ組」と、各団体別に揃いのオリジナルハッピで決めててイイ味出してるぞ!
しかしさすがのへきらー達も、このハッピをクリーニング屋に出す時は恥ずかしいらしい。中にはお母さんに代わりに出してきてもらったりしてる根性無しもいるらしいゾ(笑)。
世間の冷たい視線になんか負けるな。がんばれへきらー!
【虹色定期便】
この春、NHK教育で始まったばかりの小学生向け道徳番組。
…が、内容がタダ事ではない。ストーリーは「人間からやる気を奪うウィルス」の蔓延によって、夢も希望も無くなった暗黒の未来世界から、その歴史を変えるべく、現代へとやって来た少女アスラを活躍を描く、「少年ドラマシリーズ+戦隊もの」的なドラマ。これのドコが「小学6年・道徳」やねん。
なお、悪のミレニアム帝国のフェンリル将軍に森次晃嗣(モロボシダン)、女幹部に富沢美智恵(セーラーマーズ)という、妙に「濃い」キャスティングなので、その点だけをとっても要チェックだ!
【80年代プラモ漫画の世界】
ここからは山本会長の大ネタ。ガンプラブームの時に「コロコロ」「ボンボン」といった幼年誌で花盛りだった、バカバカしくも「熱い」プラモ漫画を大紹介。
ガンプラ漫画の元祖「プラモ狂四郎」、「TVチャンピオン」を10年以上前に先取りしていた「3D甲子園・プラコン大作」、だが今回一番ウケたのは、ちょっとマイナーな月刊少年マガジン連載の「ディオラマ大作戦」。
一言で内容を説明すると、プラモ版「美味しんぼ」「シェフ」といったテイストの怪作。
主人公・百山みのるの作る「焼けてボロボロになったホワイトベース」や「山で遭難したザク」「花の中から出現するダンバイン」といったディオラマには、毎回深い意味が込められており、人の心に感動を呼び覚ますのだった。
それを見た不良は更生し、気弱な教師はみるみるやる気を取り戻し、足の不自由な少年はいきなり歩けるようになるのである。スゴイぞ。
【SEX天使ピンキープリン】
昭和61年に報知新聞誌上で連載されたHマンガ。
SEXの国からSEXを広めに地球にやってきた魔法少女・ピンキープリンちゃんが、「スペルマスペルマポコチンパー」というベタな呪文で、インポのサラリーマンやアソコのゆるいソープ嬢を救って幸せにするという、ハートフルコメディだ(笑)。
【カーク船長からのメッセージ】
締めは「スタートレック」のカーク船長のメッセージビデオ。(サタデーナイトライブのコント)
集まったトレッキーを前に「あれはただのTV番組だ」「私が戯れにやった仕事で、君達はすごい時間を無駄にした」「自分の人生を持て!」と、ヒドい事を言いまくるウイリアム・シャトナー。なんて素敵なんざんしょ。