オタクアミーゴス in両国(97/2/16)


 新宿・ロフトプラスワンを離れ、初の東京での自主公演。
 「チケットぴあ」での前売りという新システムに客側がとまどったのか、前売りの売れ行きが悪くて心配したのだけれど、結果的には超満員の大成功。
(狭い両国亭に多数押し込めちゃってゴメンなさい)

 さーて、今回の演目は…。

【MAD TAPEの世界】
 まずは会場の反応を見るため、小手調べのMADTAPE集。
 大阪、札幌と地方公演をする度に、MADTAPEを差し入れしてくれる人がいるのでネタは尽きない。
 最初は札幌のファンが作った「セーラームーンのOPに新サイボーグ009の主題歌」「北斗の拳の映像にいなかっぺ大将の歌」「ターミネーター2でゆく年くる年」、続いては大阪編「セーラームーン物3連発」「バック・トゥ・ザ・フューチャーの映像にタイムボカンの歌」、そしてこの手の物の傑作「仮面ライダーBLACK・阪神タイガース編」などなど。
 MADTAPE物だけは、著作権の関係で絶対に本やインターネットのホームページには載せられないので、これだけはライブに観に来てね。
 なお、この日も公演後、新たなMADTAPE集ビデオの差し入れが2本もあり、嬉しい悲鳴。

【自主制作アニメいろいろ】
 主に電通大まにけんの作った自主制作アニメを紹介。
 人気は旬の「エヴァンゲリオン」ネタで、「エヴァ」のキャラクターで「こどものおもちゃ」のオープニングと、また「青いジャンパー着て、ヘルメット被っただけの兄ちゃん(エヴァ)が、ビニール製シャチの浮き輪(使徒)と校庭で格闘」するだけの、お手軽「実写版エヴァ」がウケていた。

【エヴァのエロアニメ】
 秋葉原に行くと、¥4000で売っている「エヴァンゲリオン」のエロアニメ。
 フルCGアニメだが、とにかく動画枚数が少なく、3枚リピートとカクカク腰を振る情けないレイやシンジに場内失笑。
 エンディングは「レイのガレージキットを逆さまにしてクルクル回す映像」に、制作者自ら歌う「フライ・トゥ・ザ・ムーン」!(情けないぞ)
 著作権完全無視のビデオなのに、パッケージに自分の写真を堂々と入れてる度胸もスゴい(笑)。
 他にも「ときめきメモリアル」や「ナデシコ」のエロアニメも作っているが、つまんないのでよっぽど酔狂な人以外は買わない方がイイぞ。

【福島県の交通安全漫画】
 いわき公演に行った時に貰った本。
 「交通安全に対する意識を高めよう!」という目的で作られた学習漫画なのだが、どうやら素人に描かせたらしく、デッサン狂い、変な擬音、ムチャクチャな配色(この本はオールカラー)という別な意味で楽しめる「トンデモ本」になってしまっている。  あと、内容が「交通事故はこんなに悲惨だ」という事を強調するあまり、とにかく暗く、救いが無い。おまけに自動車で老人や子供をガンガンひき殺すシーンも大量にあり、スプラッタ物としても楽しめてしまう、困った一冊。

【ゴースンの一生】
 京都のアマチュアノイズバンド「ほぷらきん」が、10年くらい前に「快傑ライオン丸」をテーマに作ったソノシート。

 <ライオン丸のテーマ>
 行け行け ライオン 人を食え
 行け行け ライオン 馬になれ

 <ゴースンのテーマ>
 私はゴースン 悪の大魔王
 身長10kg 体重100億トン
 太い唇 IQ1300
 悲しいほどに 巨大なその身体
 山より重い 大魔人
 黒く 冷たく 醜い心
 富士を従え そびえたつ
 ゴースン ゴースン

 と、まぁこのような歌が13曲ほど収録されているワケだ(笑)。
 ライナーには、

「ゴースン:知的能力はかなり高く、思索や空想を好む、内向的・内省的な人物である。対人的感受性が非常に強く、敏感で傷つきやすいため、ともあれば他人との付き合いを避け、自分一人の世界に閉じこもりがちとなる。罪悪感が強く、基底気分は暗い」

「ライオン丸:気が弱く、自信に欠けているため、極端に回りの人の評価を気にし、人から受け入れられているかどうかについて、不安を抱きやすく、思い切った行動がとれない。しかしこのような自分に対しては必ずしも満足しておらず、いわば男らしい強さへの願望を秘めており、時たま芝居がかったオーバーな自己顕示を行って周囲を驚かせることがある」

 …と、いった独自のキャラクター解説が載っていて楽しい。

【ミャンマーのドラえもん】
 唐沢氏がアジア旅行の際に買ってきた漫画。
 最近はミャンマーでも版権がうるさくなったので、向こうの人が法律に引っかからないよう、ちょっとだけ変えて描いた「角の生えたドラえもん」(笑)。
 のび太くんは「ただメガネかけてるだけ」の全然似ても似つかないガキと化し、「もののあはれ」を感じさせる一品。

【クリスタル・トライアングル】
 87年に作られたカルトビデオアニメの傑作「クリスタル・トライアングル」をやっと紹介。
(今までのロフト公演でも何度か紹介しようと、ビデオは持って行っていたのだが、時間が無くて後回しになっていたのだ)
 これについてはソフトバンクから出る「オタクアミーゴス!」の本に、写真入りで詳しく解説したので、そちらを参照してほしい。


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