モロモロの問題を乗り越えて、久々にロフトプラスワンでのオタクアミーゴス! 初の昼夜2回公演でしたが、どちらも満員で感謝感激!
今回はいつもより若いお客さんが多かったのですが、そんな事は全然気にせず「濃いトクサツ話大全集」となりました第6回。果たして、あの中の何人がついてこれたのであろーか?(笑)
【バルタン星人の転落】
初代ウルトラマンではカッコ良かったバルタン星人が、シリーズ後半になると如何にダサダサになっていくかという「転落」特集。
「ウルトラマン80」ではサブタイトルからして「バルタン星人の限りなきチャレンジ魂」だし、顔はブタ鼻だし、「ひきょうもらっきょうもあるものか」「お釈迦様でも気がつくまい」と、すっかり日本ズレしたセリフは吐くは、やる事はどんどんセコくなるわと、堕落もいいトコ。(でも「80」の特撮ってレベル高いんだよね。本編のバカぶりとの落差がまた哀しい…)
【DAICON/FILM版「帰ってきたウルトラマン」】
かの庵野秀明主演の自主制作版「帰ウル」の制作者、岡田斗司夫氏自らによる裏話特集。
出演者の死んだおばあちゃんが、どうしてもフィルムに心霊写真となって写ってしまう怪奇現象。
怪獣のぬいぐるみ製作に使った、ラテックスの匂いのものすごさに、飼っていた犬が悶死した事件。その他いろいろ。
【あなたの知らない東宝特撮】
吉永小百合主演の「つる」(「夕鶴」の映画化)は実はトクサツ映画だった!?
他社ならイメージシーンで処理する部分も、東宝だとなまじ技術があるだけに、「鶴のはた織り」のシーンもちゃんとツルのぬいぐるみを作って操演で見せてしまったのであった。(さすがに中に吉永小百合は入っていないと思うが…)
ザ・タイガースの歌謡映画「世界がボクらを待っている」にも特撮シーンあり。ストーリーはタイガースのコンサートに集まったファンの歓声が「妨害音波」となってしまい、異星人の円盤(なんと「怪獣大戦争」のミニチュア!)が地球に墜落してしまうというトンデモないお話。
宇宙人役でかの天本英世や三遊亭円楽が出演してるのも見逃せないポイント。
そして真打ち「惑星大戦争」!(出演者がみんなこの映画に出ていた事を今では隠しているので)
浅野ゆう子がぞんざいなぬいぐるみの「宇宙ゴリラ」にいたぶられるシーンや、3メートルもある巨大ミニチュア「宇宙轟天」と「金星大魔艦(なんとローマ船)」の大迫力戦闘シーンは今観ても燃えるゾ。
【スターウォーズ・パチモンアイテム集】
唐沢コレクションの貴重な品々を公開。まずは子門真人の歌う「スターウォーズ」主題歌。なんとジョン・ウィリアムスのあのテーマ曲に「行けルーク、姫を救え〜」と勝手に日本語の歌詞をつけちゃったのだ。
更にスゴイのが、「スペース・ロボット」という聞いたことのないグループが勝手に作ったスターウォーズ主題歌「戦え!ルーク」! でもアニソンの魂が入っててなかなか「燃える」歌。カッコイイぞ。(笑)
そして秘蔵の逸品「スターウォリアー」のX型宇宙艇のプラモ。もちろん版権無視のモドキ商品。昔はこういうのがよくありましたねぇ。
【最近の特撮事情】
古いネタに詳しいだけでは半人前。新作チェックもオタクの当然のたしなみ。
ここで、岡田・唐沢両氏が観ていなかった最近の特撮モノを眠田が解説。
今年の東映特撮はズバリ「お笑い」がポイント。「激走戦隊カーレンジャー」は「暴走戦隊ゾクレンジャー」や「宇宙ランドの付録ロボット・ノリシロン12」といった子供にもわかる「表ギャグ」のオンパレード。
一方、「超光戦士シャンゼリオン」は、主人公のライバル・暗黒騎士ガウザーこと「黒岩さん」が、まるで唐沢漫画のキャラのようなウンチク野郎だったり、はては東京都知事になっちゃったり、更にはヒーローマニアの怪人も登場するし、大人向けの「裏ギャグ」路線。
でもこの反動で、来年はまたマジメになっちゃうのかな?
【中京テレビのコスプレ・ディレクター】
名古屋の中京テレビで深夜に放送されていた「昭和ヒーロー列伝」。
「猿の軍団」や「バトルホーク」といったレアな特撮番組を再放送してくれるマニアにとっては有り難い番組。
…が、この番組のみどころはそれだけでは無い。番組の最初と終わりにディレクターが解説役で登場するのだが、その時にいちいち放映する特撮作品にあわせて、「バドー集金人」やら「ロビンちゃん」やら「トンチンカン」やら、自作のコスプレ姿で登場するのだ。
これぞ趣味の極北番組! メチャメチャ濃いぞ!
【ご家庭で出来るトクサツ】
みんなもビデオカメラ一台あればトクサツは出来る! と、いうわけで大阪の「スタジオラミ」の作った自主製作8ミリ映画「ギャバン」と「キョーダイン」を紹介。
なんとこの映画、全部アパートの中だけで撮影し、セットや衣装も、ダンボールや毛布やバケツ等、そこらにあったモノしか使ってない超おチープ作品。でもその安直さが逆に魅力。
更にプロが作ったおチープ作品の好例として、河崎実監督の「電エース」を紹介。
【変な政見放送】
ロフトプラスワンという会場の性格を考え、ここらで政治の話を(笑)という事で、87年参議院選の政見放送のビデオをみんなで鑑賞。
「太陽新党」党首テレビ演説(「エイズいやいや音頭」を歌うだけ)や、UFO党の説得力の無い「UFOと政治の関わり」談義など。
【危ない替え歌特集】
ラストはオタアミ初の試みとして、会場のお客さんと一緒に、歌の合唱。
「ウルトラ警備隊」の曲で歌う「大魔神の歌」、「怪傑ハリマオ」の曲で歌う「マクロス」など。その後「キックの鬼」のふしで「梶原一騎のうた」、「ど根性ガエル」のふしで「エヴァンゲリオンのうた」など、どんどんアブなさ度アップ。
さすがにインターネットのホームページには、あの歌詞は載せられません(笑)。