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【熊本地震】「原発止めろ」の非常識…停電のリスク高まる 懸命の復旧作業の妨げに

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【熊本地震】
「原発止めろ」の非常識…停電のリスク高まる 懸命の復旧作業の妨げに

 九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)に対し、熊本地震をきっかけに、共産党や一部の反原発団体が運転停止を求めている。だが、原発が止まれば九州の電力供給に重大な懸念が生じ、停電のリスクが高まる。反原発派の言動は、被災地の住民が願う電気復旧の妨げにもなりかねない。(高瀬真由子)

 大前提として、今回の地震で川内原発に、安全上の問題は生じていない。

 原子力規制委員会が設定した川内原発の基準地震動(想定される最大の揺れ)は、揺れの勢いを示す加速度で620ガルだ。

 鹿児島県内の断層だけでなく、今回の震源である布田川・日奈久断層帯での地震も想定した上で、この基準地震動が定められた。原発施設はこの数値に耐えられる設計となっている。

 また、620ガルまで到達しなくても、160ガルの揺れで自動停止するようになっている。

 14日以降の一連の地震で、川内原発がある薩摩川内市で観測された震度は「4」が最大だった。加速度でいえば、熊本地方でマグニチュード(M)7・3を観測した16日午前1時25分ごろの地震でも、8・6ガルが最大だった。

 規制委は「今の状況で問題があるとは判断していない」としている。

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