2016年04月20日

長男(8歳)に、「自分を持ち上げようとするのはいいけど、セットで人を下げちゃダメ」と伝えたこと


いつものことですが、可視化するのにも意味があると思い、書いてみます。


最近長男は料理のお手伝いをすることがあり、近所の公民館でたまにやる子ども料理教室に行ったりもします。なんだか先日はラザニアの作り方を習ってきたそうで、どこまでの工程が彼の手によるものかわからないのですが、ちゃんと美味しいラザニアが出てきてびっくりしたりもしました。料理レベルにおける父親権威の失墜(カレーの作り方を毎回ぐぐるレベル)が危惧されます。

で、同じくどこまでの工程が長男工程なのかはちょっと分からないんですが、彼が「鳥のからあげ」を作ったことが2,3度あります。

私も食べたんですが、きちんとカラっと揚がっていて美味しく、ちゃんと作れるもんだなーと感心しました。どうも、この時私が「あ、美味しい」と褒めたのは、長男の中で結構残っているらしく、「ぼくのからあげはおいしい」という自信になっているようなのです。


それが何であれ、自信が蓄積されていくのは成長上良いことだと思うので問題はないのですが。


先日、家族で風呂に入っていた時の話です。何の拍子だったか、長男が、「ぼくのからあげ美味しいよね」という話を始めました。

以下、記憶便りなので会話のディテールは適当。


私「うん、美味しかった」

長男「皮もぱりっとあがってたよね」

私「うん」

長男「ママのからあげも、ぼくのに比べれば皮のぱりっとした感じが足りないね!


ん、と思いました。

長男が、普段、ママの料理を忌避しているとか、美味しく食べていない、ということはないのです。彼は、ママの作った唐揚げをばりばりと喜んで食べますし、「ママの料理は世界一だね!」という言葉も時折出てきます。

ただ、この時は、自分の「ぼくの唐揚げは美味しい」という自信を裏書きする為に、ちょっと調子に乗ってママの唐揚げを落としにかかっているな、と感じ、あんまりよろしくないなあ、と思いました。

TPOさえわきまえていれば、自慢が悪いことだとは思いません。自慢が過ぎると嫌がられることは勿論ありますが、まだ小学校くらいの内は、子ども同士自慢を戦わせることもコミュニケーションの内でしょう。自慢は、自意識を健全に育てる行為の一部でもあります。


けど、自慢に限らず、「何かを持ち上げる時に、セットで他の何かを下げる」のは良くないと思うのです。それは人に無条件で不快感を植え付ける論法ですし、無用に敵を増やすロジックでもあります。そして何より、「本来褒めたい何か」に余計なケチをつける行為でもある、と私は思うのです。

何かを持ち上げるのならば、「○○凄いね!」だけでいい。「○○凄いね!それにひきかえ××は」というのは、あんまり気持ちのいい言葉じゃない。

ほんのちょっとしたことなんですが、こういうちょっとしたタイミングでこそ、この辺を上手く伝えられないかなあ、と思いました。


確認から始めました。

私「んー、けど長男くん、ママの唐揚げも美味しいだろ?ママの唐揚げ大好きだろ?」

長男「うん、けど、ぼくのこの前の唐揚げに比べれば」

私「長男くん。長男くんの唐揚げは確かに美味しかったけどさ、セットでママの唐揚げを落とすのはよくない」

長男「うーん?」

私「長男くんの唐揚げは美味しい、けどママの唐揚げも美味しい、でいいじゃない?長男くんの唐揚げ美味しい、ママの唐揚げそれに比べれば美味しくない、ってことにしたら、ママ悲しくなっちゃうし、長男くんが「ママのからあげ美味しい」っていつも言ってるのとも嘘になっちゃうよ」

長男「美味しくない、ってことじゃないんだけど、皮のあがり方の話だから」

私「長男くんはさ、「自分の唐揚げの皮はパリっとしてる!」ってことが言いたいんだろ?」

長男「うん」

私「パリっとしてる!って言いたいなら、「他の唐揚げがパリっとしてない」ってことをセットで言う必要はないんじゃないかな。自分を持ち上げる時に、他の誰かを下げようとするのは、自分に自信がないみたいであんまりかっこよくないよ」

長男「能あるたかはつめをかくす、ってこと?」

私「ちょっと違うかな。爪を隠さなくってもいい。けど、自分の爪を見せる時に、他人の爪をバカにする鷹はかっこよくないだろ?」

長男「うん、うん」

私「自慢するのは悪いことじゃない。やり過ぎないくらいにどんどん自慢していいと思うんだけど、その時、他の誰かを落とそうとするのはやめた方がいいかもね」


そんな話をした、と思います。


もともと、長男的には、本来ママの唐揚げを落とそうという、明確な意図はなかったと思うんです。単純に、自分の腕前を子ども的に自慢したかっただけ。ただ、そういう時に、無意識的にせよ、他のものを相対的に下げようとするのは、避けられるものなら避けた方がいいんじゃないかなあと思った為、上のような話をしました。

上の話だけでどうということではないんですが、こういう話が少しずつでも長男の心に残ってくれればいいなあ、と思っています。


今日書きたいことはそれくらい。

posted by しんざき at 19:18 | Comment(1) | TrackBack(0) | 子育て・子どもたち観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
素敵なエピソードをありがとうございます。
Posted by uwagoto at 2016年04月20日 19:31
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/436911448
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック