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会社員ら「助かった」 九州新幹線一部運転再開

新水俣駅に入線する九州新幹線=熊本県水俣市で2016年4月20日午前6時56分、本社ヘリから山下恭二撮影

新水俣−鹿児島中央間で6日ぶりに

 熊本県で震度7を観測した14日夜以降、全線運休していた九州新幹線が20日、新水俣(熊本県水俣市)−鹿児島中央(鹿児島市)間で6日ぶりに運転を再開した。

 川内(せんだい)(鹿児島県薩摩川内市)−鹿児島中央間の上下各1本を含め、1日に上下各16本の臨時ダイヤで、全て各駅停車の「つばめ」(8両)を通常と同じ最高時速260キロで運行する。博多−新水俣間は脱線車両の撤去作業や高架橋の損傷などで復旧のめどは立っていない。

 鹿児島中央駅では20日朝、新水俣行きのつばめに次々に通勤・通学客らが乗り込んだ。新水俣に向かう鹿児島市の会社員、竹迫義一さん(45)は「地震で新幹線が止まって以来、在来線などを乗り継いで2時間以上かけて通勤していた。これ以上続くなら会社近くのビジネスホテルに泊まろうかと考えていたので、本当に良かった」と運転再開を喜んだ。

 熊本市西区の会社員、宮崎泰樹さん(22)は「余震が続いているので県外に避難したいと考えている人が多いが、市内は新幹線も高速道路も止まっているので避難の足を確保できずにいる。新幹線が早く全線復旧してほしい」と話した。

 熊本地震による「大動脈」の寸断は、鹿児島市を中心にホテルなど旅行関係のキャンセルが相次ぐなど鹿児島県の地域経済にも影響している。

 出張客を鹿児島中央駅に送ったタクシー運転手の男性(59)は「新幹線が止まって市街地のタクシー利用が激減した。一部再開は復調への一歩だが、全線再開しないことには楽観的になれない」と険しい表情だった。【田中韻、取違剛】

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