エコノミークラス症候群の予防を 避難所で運動指導

エコノミークラス症候群の予防を 避難所で運動指導
地震によって避難生活を続ける人たちに「エコノミークラス症候群」への予防を心がけてもらおうと、熊本県内の避難所で予防に効果的な運動の指導が始まりました。
この取り組みは、熊本市で介護予防の事業を行っている団体が始めました。
このうち御船町の避難所には、インストラクターと看護師が訪れ、避難している人たちに長時間同じ姿勢でいると足の血液の流れが悪くなり、血の固まりが肺の血管に運ばれて発症することなど、病気の原因を説明しました。
そして、座ったまま簡単にできる効果的な運動を紹介して、参加した人たちもふくらはぎを手でたたいたり足の甲を伸ばしたりして、血の巡りをよくする運動を体験していました。
団体は御船町や嘉島町などの避難所を回るほか、別の団体も熊本市などの避難所を回って運動を呼びかけています。
避難生活を送る78歳の女性は、「じっとしていると体が固まってしまい病気になるのもこわいです。運動は体がほぐれて全身に血液が巡る感じがして体験してよかったです」と話していました。
指導をした美濃田翔子さん(30)は、「避難生活は座っている時間が長いですが、少しでも体を動かして病気の予防をしてほしい」と話していました。