関連会社社員が虚偽ツイート 関西テレビ問題で
同じフジテレビ系列 動機は「かばってあげたかった」
熊本地震の被災地を取材していた関西テレビ(大阪市)の中継車が、ガソリンスタンド(GS)の給油待ちの列に割り込んだ問題で、同じフジテレビ系列の仙台放送(仙台市)の関連会社の社員が、関西テレビをかばおうと、ツイッターに虚偽の内容を投稿していたことが19日分かった。同局はホームページにおわびを掲載した。
同局によると、割り込みを指摘する17日の投稿に対し、この社員は「話を調べると自分たちの燃料をドラム缶等で持ち込んで来ていて、危険物の管理をGSにお願いしているらしいです」などと、個人のアカウントに投稿した。投稿にあたり、身分は明かしていなかったが、ネット上で「仙台放送の関係者ではないか」などと話題となった。
18日夜に関連会社が調査したところ、社員は事実を認め、「東日本大震災のとき、系列局には支援してもらった。こんなことをするはずがないと思い、かばってあげたかった」と説明したという。同局は「報道機関に携わる者として、あまりに軽率であり、あってはならない行為でした」などと謝罪した。【最上聡】