名前 Hiroyuki さん
職業/年齢 30代前半、社会人
留学期間 27週間
開始時の英語力 TOEIC670点(L:340,R:330)→TOEIC930点(L:495,R435)260点アップ!
Hiroyukiさんのスピーチ動画比較
↑サウスピーク到着時の自己紹介動画。
↑Hiroyukiさんが参加した即興スピーチコンテスト動画(※準備なしでテーマを伝えられ、1分考えた後に2分でスピーチします)。
「翻訳こんにゃく」みたいな便利な技術は、僕らが現役の間に生まれない
ーー27週間のご留学お疲れ様でした!半年間に及ぶ長い長い留学でしたね。今回、なぜこんな長い期間を留学されようとお考えになったのですか。
30台前半のうちに英語力を底上げしておきたい、という気持ちがあったからですね。大学受験以来、英語の勉強からは離れているので、もうこれ以上歳をとりすぎるとしんどいなと思っていました。
ーー英語の必要性はどういったことからお感じになられたのですか。
前職時代に、英語ができた方がチャンスがあるという雰囲気は感じていました。
↑インタビュアーのサウスピーク日本語禁止校・日本人スタッフ(左)と、Hiroyukiさん(右)
また私自身も転職活動したときに、人材紹介会社の担当者に「TOEIC何点ですか」とよく聞かれました。まあ、紹介された案件は、「絶対あなたのところは英語使わないでしょ(笑)」というようなものだったんですが、実際に英語を使うかどうかは置いておいて、「英語ができることが求められる空気」を切実に感じました。社会的な大きな流れなんでしょうね。
ーー業務で英語を使う必要はないのに、英語力高い人が求められる空気ですか。
2008年くらいのときは、あと10年くらいしたら「翻訳こんにゃく」みたいなテクノロジーが開発されるだろうから、英語学習に時間を投じるくらいなら、仕事に時間を費やして実績を上げていく方が明らかに良いだろうと思っていたんですよ。
それでも、最近の流れを見ていると、「ああ、これは自分の目が黒いうちには翻訳こんにゃくは開発されないな」と分かってきました(笑)これは間に合わないな、じゃあやんなきゃな、ということで今回留学に来ました。
本当にカリキュラム通りに勉強していただけなのに、3ヶ月でTOEIC900点まで到達した
ーーTOEIC900点越えされて、スピーキング対策までされたHiroyukiさんですが、留学開始当初はどの程度の英語力だったんですか。
↑Hiroyukiさんが930点到達したときの写真。喜びを隠せない(?)Hiroyukiさん。
まず、マンツーマンレッスンでフィリピン人講師が話していることは半分くらいしか理解できませんでしたし、自分の言いたいことの1,000分の1程度しか言えなかった、というのが実感でした。例えば、授業中に「これはこう進めるよ」等と講師から指示や提案があるのですが、内心「いや、違う。ここはこう進めたいんだ」と思うものの、上手く伝えられないので妥協してしまう、という状態でしたね。
ーーうまく言えないから、流しちゃうんですね。TOEIC900まで到達したのは、いつごろでしたか。
留学開始15週目でした。
ーー留学開始から3ヶ月と少しで600点台から900点台まで到達する方は、そう多くはいらっしゃいません。短期間で劇的に成果を上げられた秘訣はありますか。
サウスピークのカリキュラムを信じて、余計なことは何もしていません(棒読み)。いや、実際本当にそうなんですよ(笑)
ーーありがとうございます(笑)リスニングパートは、ほぼ満点でしたよね。実感として、どのくらいリスニング能力は向上されましたか。
当然、TOEIC試験のリスニングパートの英語はほぼ全部間違いなく聞こえる状態です。勿論、TOEIC試験のスピード、発音のクリアさが前提ですけど。あと、ネイティブスピーカーの話す英語自体も、まあまあ言っていることはわかるな、くらいですね。
ーー他の生徒からも既にたくさん聞かれていると思うんですが、どうやって勉強していたんですか。
↑Hiroyukiさんが26週間で取り組んだ教材群。めちゃくちゃな冊数です。
目をキラキラ輝かせて質問してくる人が、僕の答えを聞いて絶望の眼差しに変わっていくのが毎回申し訳ないんですけど、本当にサウスピークで提供されたカリキュラム通りに勉強していただけなんですよね。
サウスピークのカリキュラムって、音読学習とリスニング学習の回数や復習のタイミングまで指定されているので、実はセンスや要領って関係ないと思うんです。
(※サウスピークでは、「音読学習・リスニング学習の理想的な学習態度から取り組むべき回数、コツ、復習の頻度」まですべて指定しています。)
結果として、音読学習が英語力アップにつながったとしか考えられない
ーー他の生徒さんを見ていて、もっとこうすればいいのになっていうのはありませんでしたか。
もうちょっと、恥ずかしがらずに声を出して音読すればいいのになっていうのは、正直思いました。あくまで私の観測範囲内ですけど、サウスピークとしてこれだけ強く音読学習を推奨している割には、聞こえてくる音読の声の数が足りないと思います。
ーー確かにこの校舎内、意外と静かですもんね。
↑サウスピークでは声に出して英文を読む音読学習を強く推奨しております。
恐らく私が留学していた中で一番音読の声が校舎に響き渡っていたときでも、全体の6割程度くらいだったんじゃないでしょうか。音読専用自習室もほぼ満席で、1階の食堂でも1,2人は常に音読して声を出していました。6階にある個室自習室がある場所でも、常に誰か音読していましたね。
それ以降は、ちょっと私だけが大きな声で音読している感じがありました。まあ、他校舎ができて人が流れたので、単純に人数が減ったというのもありますが。
ーー毎日どのくらい音読学習に取り組まれていましたか。
サウスピークで推奨されている音読2.5時間という時間数は超えていたときもありますし、2時間くらいのときもありました。例えば、TOEICパート7は英文量も多いので2.5時間いっぱいになることもありましたし、逆にTOEICパート3のような短い文章が題材だと10個取り組んでも2時間程度でしたね。
ーー他に意識されていたことはありますか。
あと、リスニング学習に使用する音源のスピードを、1.25倍くらいにしていましたね。リスニング音源のスピードを上げれば、より早くタスクを消化できるので良いですよね。また、TOEIC試験本番より速いスピードに慣れていると、本番で余裕を持ってリスニングパートに臨めます。
サウスピークで指定されているように、1記事あたり1回リスニングして、1回音読してというのを5~10セット行っていました。参考書に直接正の字を書いていました。
ーー音読学習で英語力が伸びた実感はありましたか。
実は主観的な感覚だと、音読で英語力が伸びた実感がなかったんですよ。だから実際はなんとなく音読学習に乗り気しなくて、淡々とノルマだと思って取り組んでいました。ただ、「じゃあなんでTOEIC点数が上がったの?」と聞かれると、1番有効だったのは音読くらいしか考えられないんですよね。
ーー実感はないけど、音読で英語力伸びたとしか考えられない、と。
どうしても、そういう結論になるんですよ。
ーー確かに、例えば筋トレしている人が筋力が上がったと実感するのは、何kgの重りを上げられるようになった、ということくらいでしょうからね。
そう、今の例でいえば、結果論として英語力は伸びてます。じゃあ、一番投下した時間が多い勉強はなんですかって言われたら、音読学習なんですよねえ。
ただ単に英文を棒読みするのではなく、感情を込めて、想像しながら音読する
ーーもしかしたら、短期間で人より英語力が伸びたHiroyukiさんは、音読学習の質が高かったのかもしれないですね。時間量としては、人と同じ分量こなしていたわけですから。
そういわれてみると、音読の際は「ああ、この言い回しは昨日聴いた言い回しだな」とか「これは他にも使える便利な英語表現だ」と、これは面白いというものをふーんと感じながら音読していましたね。
↑サウスピーク日本語禁止校では、音読専用自習室という部屋があります。
あと、音読専用自習室で音読していたときに仲が良かった大学生から、「端から聞いていると、Hiroyukiさんの音読ってなりきりですよね」と言われたことはありました。意識はしていないんですけど、音読に感情が込められているように聞こえたみたいです。「なんか演じてますよね(笑)」ってニヤニヤしながら言われましたけど(笑)
ーー音読やるにしても、棒読みでも字面を追っているだけでもないですよ、ということですね。
「瞬間英作文トレーニング」と「会話のできる英文法代特訓」で、英語を話すための訓練を行った
ーーTOEIC900点越えされた後は、どのような学習に取り組まれていたんですか。
主に、この2冊に取り組んでいました。どんどん話すための瞬間英作文トレーニングと、会話できる英文法大特訓。
↑Hiroyukiさんが説明する瞬間英作文。
前者はカリキュラムでは文法チェックとして2週間で終わらせて下さいと書いてあったんですが、僕は本書に書いてある通りのやり方でやっていました。
ーー具体的にどのように取り組まれたんですか。
2冊ともある程度共通しているんですけど、文法の単元毎に進めるようになっていて、1つの単元あたり例文が10個程度載っているんですね。私は、だいたい10~11の単元をワンセットとして。1日100~110例文を行い10日間かけて10セット行ってました(参考書内の呼称では「サイクル回し」となっています)
前半5セットは、例文の日本語訳を見て瞬時に英文を作るという訓練をしていて、後半5セットは例文の音声だけ聞いて瞬間的に英文を作る、という訓練をしていました。リスニング音源は日本語で例文が読まれた後に3~5秒ほど空白の時間があるんですよ。その間に英文を構成して口から出す、というやり方ですね。
これは実感として、ライティング力とスピーキング力に直接良い影響を与えていたと思います。そうに違いないという確信があります。
(参考記事:「瞬間英作文」で英語が話せるようになる! )
勉強に対する愛憎がモチベーションになる環境
ーーありがとうございます。留学全般を通して、何が大変でしたか。
大変なことですか…勉強しないといけないことが一番大変でした(笑)と言いたくなるくらい、私は基本的に勉強が嫌いなんです。だからこそ、「周囲が勉強している空気に流される」サウスピークは理想的な環境でした。
ーーちゃんとそういう空気ありましたか、良かったです。
ありましたね。昨年11月初めなんて、金曜日卒業式後に飲みに行くだけでも、「あの人は何しに来たの?マジ駄目だわ、やっぱあんな髪型してるし、駄目な社会人だわ」って、巡り巡りって僕の耳に入ってくるくらいではありました(笑)
ーー空気、厳しすぎる(笑)
間違っちゃいないですよ。中には土日はさすがに海に行きたいと言っていた大学生もいましたが、やはり冷たい視線に晒されていました。土日に海に行ってたのに結果出す人もいて、それも含めて「なんなんだ、あいつは!むかつく」と彼は言われていましたね(笑)
そういうモヤモヤ感も含めて、良くも悪くも勉強するエネルギーになっていて、緊張感が生まれていましたね。
ーーそうやって愛憎入り乱れて、そのフラストレーションを勉強にぶつけるわけですね。なんて健全なんですか、サウスピーク(笑)
↑日本語禁止校3人部屋の勉強机。確かに、最低限の機能を確保した簡素な設備です。
愛憎入り乱れると言えば、日本語禁止校の部屋にある机は、ものすごく簡易なもので、板を打ち付けたようなものなんですよ。なんというか、やっぱりボロい。でもボロい設備も良い点はあると思っていて、「なんでこんなボロい部屋と板みたいな机で俺は勉強しているんだ!」と、ハングリー精神につながります。
ーー好意的な解釈ありがとうございます。
設備が良すぎると勉強と関係のないところで精神的に充足してしまって、飢える心というかハングリー精神のような気持ちが削がれてしまうと思うんですよね。そういう理不尽さや、フィリピンならではのうまく物事が進まない体験、あっていいと思いました。やっぱり、なにくそという気持ちで勉強しなきゃ駄目ですよ。
ーーこれからはもう少しこの感じを事前に伝えられると、良さそうですね。27週間、この環境で勉強されたのはとても厳しい経験だったかと思います。ここで身につけた英語力で、是非今後ともステップアップしてください。応援しています!