なぜ、この本を買ってしまったのか。当時の購買モチベーションは不明のひとことだ。
《目次》
説得力は胸板の厚さに比例?
コンサル時代の私は様々な会社の会議に同席させてもらったが、説得力についてこんな事実に気づかされた。
説得力は胸板の厚さに比例するということだ。
もし冗談と思うなら、一度黙って観察してみればいい。
まったく同じことを言っているのに、ヘナチョコ君の意見はあっさり却下されて、バン!と胸が張っている人間の意見は通りやすいはずだ。
マジか。。
胸板が「バン!」と張っていない人間である僕にとっては衝撃の事実(あくまで著者の主張)だ。
米国では肥満体型は出世できないという、まことしやかなウワサがある。体型の自己管理ができなければ仕事の管理もできるわけがないという論理である。
本著での説は、これとは少し違うものだ。自己管理というよりは、筋肉が後押ししてくれて自分の意見が通るという論理である。これが真実なのであれば、われわれビジネスパーソンが第一に熱を入れるべきはロジカルシンキングやプレゼンテーション力を高めることではなく、「筋トレ」一択だ。
筋肉は主張する
同時に挙手をすると、筋肉があるほうが目立つ。
そりゃそうだ。
いや待てよ!筋肉がついている腕は本当に目立つのか?おそらく、筋肉量よりも腕の長さの方が目立つ。
つまり背が高いほうが挙手は目立つはずだ。1人の人間が努力できることといえば筋肉をつけるよりも、ピン!とまっすぐに手を挙げること。可能な限り天井に向けて肩を入れ、肘関節をまっすぐに伸ばすことだ。
自信と集中力がつく
体力のある人は徹夜に強いのではなく、徹夜なんてしなくてもいいように猛烈なスピードで仕事を片付けることができるのだ。
胸板と挙手のエピソードを読んで、筋肉がついている人は「自信」も同時についているのだなと感じた。本質はこっちだろう。
「自信」があれば「集中力」も高まる。ただ単に体力があるから集中力があるという論理は違うだろう。自信があるからストレスが少なく、モチベーションが高い状態が持続できて、集中力が生まれるのだ。