アプリ売り上げ、中国が日本抜き2位に
米アップルのiPhone(アイフォーン)やiPad(アイパッド)向けのアプリの中国での売り上げが、2016年第1四半期(1〜3月)に初めて日本を上回り、米国に続く世界第2位に浮上した。スマホアプリに関する調査・分析会社最大手、米アップアニーのリポートで明らかになった。
中国は、既にアプリのダウンロード数は15年第1四半期に米国を抜き、世界最大の「iPhoneアプリ」市場となっている。アップアニーは、アプリの売り上げについても、中国のゲーム収益の伸びが現在のペースのまま続けば、今後数四半期のうちに米国を抜く可能性があると予測している。
西遊記が題材の「Fantasy Westward Journey」(中国ネットイース社)などゲームが好調で、中国全体での売り上げは、15年第1四半期と比べて2.2倍となった。ゲームで使うキャラクターやアイテム、武器などを購入する「アプリ内課金」がけん引する形で日本を追い越した。
アップアニーによると、中国では、もともとアップル製品が人気だったが、特に「iPhone6 Plus」(14年発売)など、中国人が好む大画面の端末が投入されたことで売れ行きがさらに良くなった。また、ゲームでは、カジュアルなパズルゲームよりも、多人数のプレーヤーが同時に接続して戦いなどを楽しむ「オンラインロールプレーイングゲーム」など、時間をかけてやり込むゲームが人気を集めているという。【尾村洋介/デジタル報道センター】