日本の温室効果ガス排出量 5年ぶり減少

2014年度の日本の温室効果ガスの排出量は13億6400万トンと前の年度に比べて3%余り減少したことが分かりました。排出量の減少は5年ぶりで、環境省は原発事故のあと、省エネや再生可能エネルギーの導入が進んだことなどを理由に挙げています。
環境省によりますと、2014年度の日本の温室効果ガスの排出量は二酸化炭素に換算して13億6400万トンと前の年度に比べて4400万トン、率にして3.1%減少しました。
排出量が減少したのはリーマンショックで景気が後退した2009年度以来、5年ぶりで、環境省は原発事故を受けて家庭や事業所での省エネや再生可能エネルギーの導入が進んだことなどを理由に挙げています。
地球温暖化対策を巡って、政府は去年採択された国際的な枠組みの「パリ協定」を踏まえ、温室効果ガスを2050年に、80%削減するとした長期目標を盛り込んだ計画案を先月まとめ、今後さらに温室効果ガスの削減に向けた取り組みを強化していく考えです。
丸川環境大臣は「今後、削減に向けて一層努力が必要になるので、気を緩めることなく努力を続けていきたい」と述べました。