九州新幹線 新水俣ー鹿児島中央間で運転再開へ

九州新幹線 新水俣ー鹿児島中央間で運転再開へ
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地震の影響で全線で運転ができない状態が続いていた九州新幹線は、熊本県の新水俣と鹿児島中央の間で安全が確認されたとして20日朝の始発から一部運転を再開します。一方、博多と新水俣の区間は、回送列車が脱線していることなどから復旧のめどは立っていません。
九州新幹線は、今月14日に地震が発生して以降、博多から鹿児島中央までの全線で運転ができない状態が続いていました。
JR九州によりますと、このうち新水俣と鹿児島中央の間では、線路や駅の建物の安全が確認されたということで、この区間で20日朝の始発から6日ぶりに運転を再開することになりました。
20日は午前6時2分の鹿児島県の川内発鹿児島中央行きの「つばめ301号」を始発に、通常より大幅に本数を減らして、1時間から2時間に1本の間隔で1日16往復運行します。
JR九州では、臨時の時刻表を駅の掲示板やホームページなどで知らせていて、「ふだんの運行時間と大きく変わっているので、出発時間などを確認して利用してほしい」としています。
一方、博多から新水俣の区間は、熊本県内で回送列車が脱線しているほか、レールの変形や駅のホームの損傷などの被害が多数見つかっていて、復旧のめどは立っていません。

熊本市の路面電車は全線で再開へ

熊本市の路面電車は、19日から一部の区間で運転を再開しましたが、すべての区間で復旧作業が終わったとして、20日の始発から全線で運転を再開することになりました。
熊本市の路面電車は、今月16日、震度6強の揺れを観測したあと、レールの一部が曲がったことなどから、全線で運転を見合わせていましたが、安全が確認された一部の区間で19日から運転を再開しました。
熊本市によりますと、19日までに全区間で復旧工事が終わったとして、運転を見合わせていた神水・市民病院前から健軍町までの区間を含め、20日の始発から全線で運転を再開することになりました。
熊本市は、依然として地震活動が続いていることから、当面、安全に注意しながら徐行運転を行うということです。