ロシアの戦闘機 アメリカの偵察機にも異常接近か

アメリカ国防総省は、バルト海でアメリカ軍艦艇がロシアの戦闘爆撃機に異常な接近を繰り返されたことに続き、アメリカ軍の偵察機もロシア軍戦闘機から危険な接近を受けたとして、強く批判しました。
アメリカ国防総省が18日に明らかにしたもので、今月14日にバルト海の上空を任務で飛行中していたアメリカ軍の偵察機RC135に対し、ロシア軍の戦闘機スホーイ27が、およそ15メートルの距離まで接近したということです。
さらにスホーイ27は機体を回転させながら偵察機の上を左側から右側へと移動する動きをとったということで、国防総省は危険な行為だったとしています。
また国防総省は、偵察機は国際空域を飛行し、ロシアの領空には一切入っていないとしたうえで、「ロシアの戦闘機の行為は危険で、プロにふさわしくないもので、2国間の緊張を不必要に高めるおそれがある」として強く批判しました。
アメリカ政府は今月11日と12日にもバルト海で活動中だったミサイル駆逐艦がロシアの戦闘爆撃機に異常な接近を繰り返し受けたとして、その際の映像を公開するとともに抗議していました。