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小山昇の「こころ豊かで安全な経営とは何か」

「見える化」とは見た瞬間にアクションが変わること

  • 2016.04.20
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属人化した仕事があっては管理などできるわけがない

 私は、管理職向けセミナーでこんな解説をします。「仕事の管理を徹底する鉄則のひとつは“見える化”だ」と。いわく、Aくんはいまどんな仕事をし、どれだけの業績を上げているのか。Bくんは明日、なにをどのようにしなければいけないのか。こういうことがブラックボックスになっていると、仕事が高度に属人化してしまう。属人化した仕事が部門にあっては、仕事の管理などできないのは当然です。

 本稿をお読みくださっているかたは、即座に「見える化」に取り組むと決意されたことと私は信じますが(?)、問題はどのように「見える化」するかです。

 えっ、とりあえずデータ化して社内ネットワーク上に置いておこう、ですって?

 それはいけませんね。部下はオンライン上のデータをいちいち見にいくほどヤワではありません。第一あなただって、いちいちPCを起ち上げてサーバにログインして…、という作業が毎日になると結構な負担を感じるはずです。

 わが社では、もちろんデータをネットワーク上に置いてはいますが、「そんなものは社員は見ない」という前提のもと、必要な事は、同じものを模造紙に写して壁に貼っています。いまわが社では全従業員にタブレットを支給し、社員も現場から稟議書などをあげてくるくらいにはITリテラシーも向上しましたが、それでもなおそうしている。

 私としては「せっかくタブレットがあるのだから、それで常に確認するようにしなさい」といいたいところですが、ちょっと業績の落ち込んでいる部門のスタッフだと、どうしても「見たがらない」のです。

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