根津弥
2016年4月20日03時00分
広島市教育委員会は19日、市内の小中高校生を対象にした昨年度の調査で、広島への原爆投下の年月日と時間について、「1945年8月6日午前8時15分」と正確に答えた小学生(4~6年)が75・3%と、5年前の前回調査(33・0%)から倍以上に増えたと発表した。
市教委が5年ごとにしている「平和に関する意識実態調査」で、昨年11月、小学4年~高校3年の計4351人に尋ねた。前回2010年度の調査で、小中学生の正答率が1995年度の調査開始以来、過去最低になったことを踏まえ、市教委は体系的な平和教育プログラムを始めた。
今回、中学生78・3%(前回55・7%)、高校生76・7%(同66・3%)も、ともに過去最高となった。市教委指導第1課は調査結果について「取り組みの成果。引き続き継続したい」とする。
一方、原爆や戦争について祖父母から教わった子は、小学生38・9%、中学生32・8%と過去最低を記録。95年度の小学生67・0%、中学生61・0%から減少傾向が続いている。同課は「被爆体験者の経験を聴く時間を設けることが重要」としている。(根津弥)
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