米大統領の広島訪問促す社説 ワシントン・ポストも

米大統領の広島訪問促す社説 ワシントン・ポストも
k10010483611_201604162009_201604162012.mp4
来月、日本を訪れるオバマ大統領が、被爆地の広島を訪問するかどうかに注目が集まるなか、アメリカの有力紙ニューヨーク・タイムズに続いてワシントン・ポストも、大統領が広島に赴いて核兵器のない世界の実現を呼びかけるよう促す社説を掲載しました。
社説は15日に、アメリカの有力紙ワシントン・ポストの電子版に掲載されたもので、「オバマ大統領はなぜ広島を訪問するべきか」という題名が付けられています。
この中でワシントン・ポストは「被爆者をはじめ、日本の人々は核兵器の悲惨さを世界に訴え、警告を続けてきた」としたうえで、「こうした人たちに敬意を表することは、オバマ大統領にとってふさわしい」と記し、大統領が広島を訪れて核兵器のない世界の実現を呼びかけるよう促しています。
ワシントン・ポストはまた、アメリカ国内に原爆の投下は戦争の早期終結のために必要だったとする意見が根強くあることを念頭に、「被爆者らに敬意を表すことと、原爆投下の是非を巡る議論は切り離すことができる」と指摘しています。
来月の伊勢志摩サミットに合わせて来日するオバマ大統領については、ニューヨーク・タイムズも13日付けの紙面で、広島訪問を促す社説を掲載しており、アメリカの有力紙が相次いで訪問を支持する論調を打ち出しています。