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 甘利明・前経済再生相の現金授受問題で、市民団体「政治資金オンブズマン」の上脇博之共同代表(神戸学院大教授)らが8日、甘利氏と元秘書2人にあっせん利得処罰法違反や政治資金規正法違反の疑いがあるとして、東京地検に告発状を出した。

 告発状では、甘利氏らは2013年、千葉県の建設業者側からの要請で、業者と補償交渉をしていた独立行政法人都市再生機構(UR)に補償金の支払いをするよう働きかけ、計550万円の報酬を受け取ったあっせん利得処罰法違反の疑いがあると訴えている。また受け取った報酬の一部しか甘利氏の政治団体の政治資金収支報告書に載せず、虚偽の記載をしたなどとしている。

 この問題をめぐっては先月に東京の弁護士団体も、あっせん利得処罰法違反の疑いで、東京地検に甘利氏らを告発している。