日ロ外相 首脳会談後 早期に平和条約締結交渉を

日ロ外相 首脳会談後 早期に平和条約締結交渉を
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岸田外務大臣は、ロシアのラブロフ外相と会談し、北方領土問題を巡って双方が受け入れ可能な解決策を見いだすため、来月上旬の安倍総理大臣のロシア訪問のあと、できるだけ早期に外務省高官による平和条約締結交渉を行うことで一致しました。
岸田外務大臣は、日本を訪れているロシアのラブロフ外相と、15日午後、外務省の飯倉公館で、およそ2時間にわたって会談しました。
会談の冒頭、岸田大臣が「きょうの会談は、今後の首脳レベルでの政治対話に向けた準備という意味で大変重要なので、率直で建設的な意見交換を行いたい」と述べたのに対し、ラブロフ外相は「両首脳が約束したとおり、両国のすべての分野で関係が発展することを望んでいる」と応じました。
そして両外相は、来月上旬にロシア南部の保養地ソチで行われる見通しの、安倍総理大臣とプーチン大統領による非公式の首脳会談について、今後、日程などの詰めの調整を進めていくことを確認しました。
そのうえで両外相は、北方領土問題を巡って双方が受け入れ可能な解決策を見いだすため、安倍総理大臣のロシア訪問のあと、できるだけ早期に外務省高官による平和条約締結交渉を行うことで一致しました。
会談のあと、両外相はそろって記者会見に臨み、岸田大臣は「日ロ間の最大の懸案である平和条約締結問題の今後の交渉に弾みをつける、前向きな議論ができた」と述べました。
一方、ラブロフ外相は「平和条約締結問題に関するさまざまな側面を巡って意見交換した。ロシア側の『第2次世界大戦の結果を認めなければならない』というアプローチは変わらないが、あらゆる環境のなかで対話を継続する用意がある」と述べました。