豪首相 経済人1000人を伴って訪中

豪首相 経済人1000人を伴って訪中
オーストラリアのターンブル首相は、14日、経済界の関係者およそ1000人を伴って中国を訪問し、中国側に対して両国間の貿易のさらなる拡大を呼びかけました。
オーストラリアのターンブル首相は、去年9月の就任後初めて、14日から2日間の日程で中国を訪れ、最初の訪問地の上海で、両国の経済関係者が集まった昼食会に出席しました。
この中で、ターンブル首相は「去年発効したFTA=自由貿易協定のおかげですでに多くの利益が出ている。両国間の貿易の可能性はとてつもなく大きい」と述べ、中国で急速に広まるネット通販を活用するなどして両国間の貿易のさらなる拡大を呼びかけました。
オーストラリアの大学などの調査によりますと、去年1年間のオーストラリアに対する中国側の投資は150億オーストラリアドル(日本円にして1兆2200億円余り)と、前の年を60%上回り、オーストラリア経済にとって中国の存在感は年々強まっています。
今回のターンブル首相の訪問には、オーストラリアの企業経営者らおよそ1000人が同行しており、中国との連携を一層強めたいという経済界の期待を反映しています。
ターンブル首相は15日、北京で習近平国家主席と会談し、両国の経済協力などについて意見を交わすことにしています。