2016年4月19日、熊本の地震に中国では現地の人を心配する反応が多いが、一部では歴史的な問題を取り上げ日本の不幸を笑う心ない声もある。こうした声に中国のネットユーザーはスレッドを立ち上げ、「他人の不幸を利用して自分の幸せを築くべきではない」と語った。
スレッド主は、「同じ人間として、他の人が天災に見舞われている時に手をたたいて喜ぶのは間違っている。こんなことをしても愛国にはならず、ただ自分の人間としての価値を下げているだけだ」とネットで日本の熊本地震に対し心ないコメントを投稿するユーザーを批判した。
スレッド主を「売国奴」と批判する意見も見られたが、スレッド主の意見に肯定的な声が圧倒的に多かった。
ネットユーザーから「憎しみを植え付ける中国の教育が成功したといえるのだろう。日本を批判する大部分の若者は歴史を理解しておらず、たとえ戦争が起きたとしても国のために尽くすことのない口先だけの人間だ」「抗日戦争に参加した老人が日本を恨むのは理解できるが、当時を体験していない若者が歴史的な憎しみを理解できているとは思えない。盲目的な批判からは偏った考えしか生まれない」「友人の家族は熊本に住んでいるが、避難所ではわけ隔てのない扱いを受けている。日本よりも、中国人にとって国内の食品問題の方が切実な問題だ」との声があがる一方で、「日本政府は大嫌いだが、中国人の素養が低いと思われたくないため日本の犠牲者に対して哀悼の意を表したい」「中国人として日本の犠牲者に哀悼の意は表さないが、人として日本の不幸を笑ったりはしない」といったコメントも寄せられた。(翻訳・編集/内山)