仁川空港の入国大乱…待ち時間が長すぎる(1)

仁川空港の入国大乱…待ち時間が長すぎる(1)

2016年04月18日17時12分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  15日午後、仁川(インチョン)空港旅客ターミナル2階の入国審査場。外国人の入国審査ブース前には遊園地の人気アトラクション前で見かけるような長い列ができている。列の真ん中あたりに立っていた中国人のAさんは「1時間ほど待っているが、いまだに列が長い」として「韓国を初めて訪れたがドラマを見て持っていた幻想が崩れるようで残念」と話した。

  仁川空港で外国人の入国大乱が広がっている。韓国を訪れた外国人が入国審査を受けるために1時間ほど並ぶのは日常茶飯事で、2時間以上待つ場合も少なくない。

  シンガポールの金融機関に勤める中国人Bさんは「4日に韓国人の同僚よりも2時間前にシンガポールを離れたが、入国審査場を先に通過したのは韓国人の同僚」として「シンガポールの場合、外国人審査場でも待機の列が10メートルを超えないのに、仁川空港はひどすぎる」と吐露した。ある米国人は「2010年から年に2回以上韓国に来たが、今年に入ってからどんどん入国審査の待機時間が長くなった」と話した。

  このようになったのは、年初に仁川空港で相次いで発生した外国人の密入国事件の影響が大きい。中国人夫婦とベトナム人が仁川空港のセキュリティー警備網をかいくぐって密入国した事件が発生すると法務部の出入国管理事務所が出入国審査を強化した。

  出入国管理事務所の関係者は「違法入国事件前は外国人1人あたりの平均審査時間が60秒だったが、審査を強化しながら審査時間が65秒に延びた」として「それぞれの審査時間の増加分が累積して全体的な審査待機時間が延びたこと」と話した。

  内国人の審査時間も15秒から18秒に延びたが、本来審査が簡単なので入国者が体感する不便は大きくなかった。香港の金融コンサルティング会社に勤めるキムさん(46)は「外国人が集まっているのに入国審査ブースを閉じたまま活用しない理由が分からない」と話した。

  これについて出入国管理事務所側は、審査人員の限界のために入国審査ブースを増やすのは容易でないと抗弁する。出入国管理事務所によれば2001年仁川空港開港当時と昨年を比較すると出入国者数は1759万人から4488万人へと180%増えたが事務所人員は589人から668人に10%ほどの増加にとどまった。事務所関係者は「適時に食事が取れず遅くに退勤することも常なのに、いつも人手が足りない」と話した。

仁川空港の入国大乱…待ち時間が長すぎる(2)
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