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続・竹林はるか遠く―兄と姉とヨーコの戦後物語 単行本(ソフトカバー) – 2015/4/25

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単行本(ソフトカバー), 2015/4/25
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2016年本屋大賞 受賞作発表
大賞受賞、宮下奈都 『羊と鋼の森』。2位、住野よる 『君の膵臓をたべたい』。など他10位まで発表。 特集ページ へ

商品の説明

内容紹介

戦後70年企画

朝鮮半島で壮絶な苦難を乗り越えて帰国した少ヨーコを待ち受けていたものは・・・
親を失った引き揚げ者のが味わった貧しさ、イジメ、言いしれぬ差別、受難、濡れ衣
果たしてヨーコら兄姉は、シベリアに抑留された父と再会できるのか・・・

終戦直後の京都を舞台に、ひたむきに生きる兄妹たちの姿と家族の絆を描く愛と感動の物語

70年前、日本で味わった壮絶な終戦体験-
朝鮮半島引き揚げ者、13歳の少女ヨーコは貧困、虐待、差別、想像を超える困難をこうして生きぬいた。
苦難に負けない兄弟愛を描いた感動物語は、ニューヨークタイムズを始め数々の書評誌に「名著」として取り上げらる。
27年ぶり本邦初公開された前著「竹林はるか遠く」とともに翻訳が熱望されていた待望の続編。

原書「My Brother, My Sister, and I」の受賞歴
・全米図書館協会ヤングアダルト優秀図書選定
・ペアレンティング誌 優秀図書選定
・ニューヨークタイムズ 優秀図書選定
・週刊パブリッシャーズ優秀図書選定

日本図書館協会選定図書

内容(「BOOK」データベースより)

70年前―。朝鮮半島引き揚げ者、13歳の少女ヨーコ。終戦直後の日本での貧困、濡れ衣、いじめ。想像を超える苦難を兄妹3人で生き抜いた。27年の時を超えて邦訳出版された前著「竹林はるか遠く」とともに刊行が熱望されていた続編。Best Book優秀図書選定。

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登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 256ページ
  • 出版社: ハート出版 (2015/4/25)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4892959960
  • ISBN-13: 978-4892959967
  • 発売日: 2015/4/25
  • 商品パッケージの寸法: 18.6 x 12.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8 20件のカスタマーレビュー
  • Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 184,593位 (本の売れ筋ランキングを見る)
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   この本の『おわりに』で、現在80歳を超えたヨーコさんが「今でも悲しくてつらい過去を振り返ると、しばしば身震いする」と語っておられる程、11歳の少女が朝鮮からの決死の引き揚げで目撃したり体験したことは、あまりに悲惨で過酷なものでした。人は身に降りかかる想像を絶する大きな困難を切り抜け経過した後で、いわゆるトラウマを抱えます。その辛い体験に真正面から向き合い、自分の中で反芻し整理すること、しかも生々しい体験を世間に公にするには、多くの時間の癒しと心のエネルギーがいるのです。最初にこの本の存在を新聞で知った時、なぜ戦後40年ほども経て(アメリカで)出版されたのか、惜しいような気がしましたが、それは実際に戦争や敗戦直後の体験をしていない者の勝手な思いだったかもしれません。幼いヨーコさんは、引き揚げの際、爆弾の投下で右耳は聞こえなくなり、一生背中の痛みも背負うことにもなりました。離ればなれで朝鮮半島から引き揚げた兄淑世とは、後に京都で再会し、一緒に日々を共に助け合い生き抜いていったのですが、ヨーコさんがその兄に「どうやって羅南からにげてきたの?」と思い切って口にできたのは、なんと1976年に結婚先のアメリカで21年ぶりに会った時で、そのきっかけも、父親が6年間もシベリア抑留で捕虜だった時の体験を恐ろしくて終に聞き出せなかったことを後悔していたからでした。彼女の真実を知る勇気がなければ、...続きを読む ›
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本書が届いて止めどなく涙を流しながら、嗚咽しながら一気に読みました。
前作は半島からの決死の脱出、帰国してからその日その日を凌ぐやっとの生活。
最後は待ち望んだ兄の帰国で終わったわけですが、この続編はそこからの本当の苦労の始まりです。
酷いイジメと闘いながら、兄弟が懸命に生きた記録です。
どんな困難でも希望を捨てずに真面目に生きた素晴らしい兄妹の物語。
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投稿者 waka 殿堂入りレビュアートップ10レビュアー 投稿日 2015/4/28
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前半はミステリー調である。擁子たちの住居が火事になり、姉の好は貴重品を持ち出すため危険を冒し、重傷を負い、長期入院することとなる。また家主夫妻が死体で発見され、擁子らは夫婦の姪から放火と殺人と盗みの疑いをかけられる。更に擁子は、学校でも盗みの疑いをかけられ、裸にされて身体検査を受けるという屈辱まで味わわされる。そして兄妹は、若い警察官や院長夫妻の協力を得て犯人を捕らえ、事件は解決する。

三兄妹の逞しさには、前作同様、脱帽である。13歳の擁子は百姓の老人や他の入院患者の手伝いをして食べ物を分けて貰ったり、姉の作った服や小物を行商してお得意様を見つけて仕事を貰ったり、兄の淑世は、病院代を払うために条件のいい仕事を次々見つけ、廃材で車椅子を作ったり、小屋を建てたり、と大変な生活能力である。擁子らは多くの人の親切にも助けられるが、良き協力者を得るのも、彼女らの才能である。
擁子の通う学校は、戦後間もないにも関わらず、テニスやスキーや旅行もしているような優雅な生徒たちばかりで、みすぼらしい身なりの擁子はいじめに遭うが、擁子は決していじけず、誇りを失うことはない。校長に向かって、「校長先生は、私に謝らなければなりません」と言ったりするし、意地悪な同級生に飛びかかったりもする。校長も最後はフェアに扱ってくれた。

三年半も卵を食べたことがないと
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投稿者 echowhisky 投稿日 2015/4/27
原書の方を読みました。戦後に兄弟三人でいきていかなければならない境遇に、本当に共感し、涙しました。
若い世代に語り継ぎたい実話であると感じます。
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投稿者 RUNA 投稿日 2015/5/30
まるで推理小説のような話の中に、日本の戦後が見えてくる。
私の父が台湾からの引揚邦人であり、母と兄妹を亡くした、と前作の感想で述べたが、父も「本当に過酷だったのは引揚より戦後だ」と言っていた。引揚の記憶が幼すぎて飛んでいることもあるが、たった一人残った実父に再婚されてしまった幼い父の孤独が、川嶋兄妹より更に惨めだった、というのもある。父は川嶋兄妹とは違い、日本に親戚が沢山いたため食うには困らなかったが、冷たい親類筋をたらい回しにされた後、新たに出来た継母から虐待され、給食費を出して貰えず、その為に担任に殴られたと言う。父から見たら、支え合う川嶋兄妹は、貧しくとも温かく力強く、羨ましかろう。戦後の子供たちが「考えられないほどの過酷な体験を経てきても、苦しみを味わう事のなかった人達からは、少しも同情も優しくもされなかった」のは、脚色のない事実だと思う。人間とは、そういうものなのだろう。
前作も今作にも、今なお生き証人が沢山いて、誤魔化しの利かないものであることも、今作品では最後にハッキリと説明されている。今もご存命の好お姉様は、前作で「軍人のように背が高い」と書かれていたが、170センチメートルもあったのかと驚いた。前作で、朝鮮人男性による嵐のような婦女暴行が続く中、好お姉様が「男だ」と言い張って通用したのは、ひとつには高身長のお陰だったのかもしれない、とも思った。
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