熊本県で震度5強 津波の心配なし

熊本県で震度5強 津波の心配なし
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19日午後5時52分ごろ、熊本県で震度5強の揺れを観測する地震がありました。この地震による津波の心配はありません。
震度5強の揺れを観測したのは熊本県八代市で、震度5弱の揺れを熊本県の氷川町と芦北町で観測しました。
また、震度4の揺れを熊本市南区、熊本県の宇土市、宇城市、上天草市、天草市、長崎県南島原市などで観測したほか、九州と四国、それに中国地方の広い範囲で震度3から1の揺れを観測しました。
気象庁の観測によりますと、震源地は熊本県熊本地方で、震源の深さは10キロ、地震の規模を示すマグニチュードは5.5と推定されています。
熊本県や大分県では活発な地震活動が続いていて、傾いた建物などには近づかないようにするとともに地盤が緩んでいるおそれがあるため、土砂災害に警戒してください。

専門家「地震活動が活発化のおそれも」

午後6時前に熊本県で震度5強を観測した地震について、活断層のメカニズムに詳しい東北大学の遠田晋次教授は、「マグニチュード7.3の大地震の余震域の南の端で起きた地震だとみられる。周辺には日奈久断層帯が伸びていて、この地震をきっかけに南側の領域で地震活動が活発化するおそれもあるので、十分注意してほしい。また、これまでの地震で被害を受けている建物には近づかないでほしい」と話しています。