日銀委員に政井氏提示 新生銀行執行役員
政府は19日午前、日銀の審議委員に新生銀行の政井貴子執行役員(51)を起用するなど、計7機関13人の同意人事案を衆参両院の議院運営委員会理事会に提示した。衆参両院本会議で可決し、承認される見通し。
政井氏は、6月29日に任期を迎える石田浩二審議委員(三井住友銀行出身)の後任で、任期は5年。外資系銀行を経て、2007年に新生銀入行。13年に同行初の女性執行役員に就任し、現在は金融調査部長を務めている。審議委員はこれまでメガバンク出身者の起用が慣例となっていた。
石田氏は1月の金融政策決定会合でマイナス金利政策の導入に反対したが、政井氏は黒田東彦総裁の進める大規模な金融緩和に比較的理解があるとみられている。
また、NHK経営委員会委員に、小林いずみ・ANAホールディングス社外取締役、堰八義博・北海道銀行会長、宮原秀夫・元大阪大学長、渡辺博美・福島ヤクルト販売会長の4人を新たに起用する。常勤の委員を務めている上田良一・元三菱商事副社長は再任される。
委員長の浜田健一郎・ANA総合研究所会長ら3人は6月19日の任期満了で退任する。【中井正裕、丸山進】