久美子社長、“親子げんか”は終了も勝久氏の新店開店と同日から「大感謝会」

2016年4月19日12時28分  スポーツ報知
  • 会見を行った大塚久美子社長

 昨年、創業者で前会長の父・大塚勝久氏(72)と経営権を巡って争った大塚家具の大塚久美子社長(48)が19日、東京・新宿の同社ショールームで22日からのセール「大感謝会」の会見を行った。

 勝久氏は22日に東京・日本橋に新会社「匠大塚」をオープンさせる。その日に合わせたかのようなセール開始だが、久美子氏は「我々は、昨年の騒動の後にも『大感謝フェア』をこの時期にやりました。その時にお客様に支えて頂いた気持ちを忘れないようにと、同じ時期に行うという考えです」。意図的なものはなかったことを強調した。

 父の会社については「まだ営業が始まっておらず、どのような商品を扱い、サービスを行うのか見ないと話すことはできませんが…」とした上で「この業界が盛り上がり、お客様に選択肢が増えることはいいことだと思っています」と歓迎の様子。「(『匠大塚』以外の)あらゆる会社がライバルであり、同時に協力者ですから」と、時には笑顔も交えながら話し、長らく続いた“親子げんか”の終了を感じさせた。

 ただ、11日に久美子氏が役員を務める一族の資産管理会社「ききょう企画」に勝久氏が社債返還を求め、ききょう企画側が全面敗訴した裁判については、司会者が「本日は大塚家具の会見ですので」と質問をストップ。久美子氏も「申し訳ありません」と頭を下げるにとどめた。裁判では、ききょう企画側に15億円の支払いが命じられ、すでに勝久氏に支払いが行われている。

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