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顧客に成り済ましか 知多信金漏えい、2容疑者追送検

 知多信用金庫(愛知県半田市)の元職員の女が詐欺グループに顧客情報を漏らしたとされる事件で、同グループの2人が入手情報をもとに顧客に成り済まし、自治体窓口で勝手に住所変更をしていたとして、愛知県警が有印私文書偽造・同行使と電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで追送検していたことが、捜査関係者への取材で分かった。送検は23日付。

 詐欺事件で悪用する目的だったとみられ、県警はグループが他の顧客らの住所も不正に変更していた可能性があるとみている。

 追送検されたのは、いずれも詐欺の疑いで今月、逮捕されたグループの指示役とみられる内装業滝川明(42)=別の詐欺罪で起訴=と、自称自営業三上明紀(46)の両容疑者。

 捜査関係者によると、2人は共謀し、昨年3月ごろ、知多信金元職員の女(32)=不正競争防止法違反罪で起訴=から入手した情報で作成された男性顧客の偽造免許証を半田市役所で示し、転出届を提出。住民基本台帳の住所地を、グループ関係先に変更させた疑いが持たれている。

 滝川、三上両容疑者らは同じ男性顧客を装って昨年春、都内の自動車販売店から高級車(2900万円相当)をだまし取ったとして逮捕された。県警は、書類の送付や納車の際、だます相手や顧客本人に不審に思われないように住所まで変更し、より巧妙に成り済まそうとしたとみている。

(中日新聞)

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