2016-04-19

ヒモ彼氏

http://anond.hatelabo.jp/20160419111135

包丁まな板がぶつかる音で、目が覚める。

リビングに入ると、彼氏はいきなりハグを求めてくる。欧米か。

風呂場でシャワーを浴びながら、朝食を準備してる俺に酔ってる彼氏にどう愛想を振りまくべきか考える。憂鬱になる。

それから、先週の土日にお泊りデートした同僚の男友達を思い出す。

あのくらい年収がある彼と付き合えたなら、わたしが朝食を作る側になれるのになぁ。

朝食を食べ終える。

わたしが上着を迷っていると、彼氏はなぜか気温の話を始める。

うーむ。わたしが迷っているのは色であって暑さのせいではない。

同棲してから気持ちを推測して理解できてる俺アピールがウザくなった。

ほとんど間違いですから残念!

出勤についてくる。仕事モードに切り替えたいのに、どうでもいい話題を振ってくる。

わたしはこれから大変な職場に向かうのに。

わたしの大変さの対価でおまえは食わせてもらってるんだよ、わかってる?と言いたい。

11時半ごろ、彼氏からラインが来る。高そうな飯画像が添付してありブチ切れる。

せめて12時過ぎてから送れや。就業時間中にタダ飯野から上等な飯画像送られてくるコッチの身にもなってみろ。

17時、仕事で一段落。ほっと一息ついた瞬間、姉からカツオもらっちゃった~」とラインが来る。うぜぇ。

わたしの心が冷めていると感づいているのか、彼氏は姉へと媚びるようになった。

18時に仕事が終わる。同僚の男友達カフェに行って、パスタを食べて、コーヒーを飲む。

21時になってカフェを出た。軽く言葉を交わした後、彼は、じゃあね、と手を振って背を向けた。

後ろ姿がなんだか可愛くて、歩き始めた彼の背中に向かって駆け寄り、思わず抱きついてしまった。

20分くらいイチャイチャしてたけど、そろそろマズイかなと思って、離れる。

彼氏と合流して、自宅に帰って、食事を取りながら遅くなった言い訳をした。

まらない映画を見て、横になった。

彼氏マッサージをしはじめた。

マッサージだけはうまい。唯一の長所だと思う。

なし崩しでヤッた。

彼のときとどうしても比べてしまう。彼氏わたしの身体をよく知っているけれど、今ではもう、ただそれだけだ。

彼との方が興奮する。

こんな毎日を終わりにして、彼との新しい生活想像してしまう。

トラックバック - http://anond.hatelabo.jp/20160419143823
  • 毎日がヒモ暮らし

    ヒモ生活を楽しんでいる俺の日常の話。 朝7時起床。お風呂にお湯を貼りつつ、彼女の朝食を作りはじめる。 今日の朝ごはんは自家製のベーコンで作ったベーコンエッグと 近所の美...

記事への反応(ブックマークコメント)