今回はブログお遍路参りに参加している人たちで、同じテーマの記事を投稿してみて相互リンクとかしちゃおうよという回です。
テーマは「新卒入社した人たちにおすすめしたい本」がタイムリーだからいいんじゃない?と提案してみたはいいものの、僕自身まだ新卒入社して3年目のピヨピヨ野郎だったので、僕が入社ホヤホヤ状態に戻れるなら読んでおきたい本について書きます。時代の前後とかは気にしない。
問題を解決するために
今日からはじめる情報設計 -センスメイキングするための7ステップ
- 作者: アビー・コバート,長谷川敦士,安藤幸央
- 出版社/メーカー: ビー・エヌ・エヌ新社
- 発売日: 2015/10/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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僕がおすすめしたいのが「今日からはじめる情報設計 - センスメイキングするための7ステップ」です。去年くらいに発売されて、ちょうど情報設計についてもっと勉強したいなと思ったので購入しました。
たしかに内容は情報設計に関することだし、その設計に用いるための手法も紹介されてはいるのですが、とりわけセンスメイキング(混乱を解きほぐして整頓する)という言葉に惹かれました。
学校を出て入社をすると、それまでの暮らし以上に膨大な人や情報と関わらなければならないことに気づきました。もうそのまま「カオス」な状況でした。ありとあらゆるものがこちらの意図と関係なく勝手にまとわりついてくるのです。ただでさえ慣れない環境にしがみついていくだけでも必死なのに、次から次へと新しいモノやルールを覚えなくてはなりません。ヒーッ!助けてくれ!
さらに、僕たちは情報を設計することを求められます。それはデザイナーだけ・僕個人だけの話ではなく、周りを見渡せばみんながみんなやっていることでした。企画や予算を立てる、システムをつくる、人に教える、etc...複雑さの中から情報を選び出し、意味が伝わって良い結果が得られるようなカタチにするのです。
でも最初っからうまくいくわけないんだよ!僕だってボロクソ言われたよ!うまく意図が伝わらないし、お前らの方が何言ってるかわかんないよ!ってなることがいっぱいあったよ!わー!
なぜうまくいかなかったって、なぜ混乱しているかわからなかったし、その混乱を整理する方法もわからなかったからです。ここら辺をスキルをフワッと「問題解決能力」という言葉を使って言ってくる人もいますが、個人的にはここまで述べてきた情報設計がベースになっているものだと考えています。なぜ混乱しているのかを理解し、どう認識しているのかを表明し、どのように現実を見つめ、どのような言葉で定義し、構造化し、評価し、進めていくのかということについての知識を得れば、きっと入社したてホヤホヤの僕はあそこまで困らなかったんだろうなと思います。
この本のオリジナルタイトルは How to Make Sense of Any Mess: Information Architecture for Everybody
です。「Information Architecture for Everybody」とあるように、情報設計の知識や技術は誰にとっても役立つものだと確信しています。特に入社直後はすっごいカオスで、わけがわからなすぎていろいろ精神的にクることがあるんですが、お酒や意識高い系の記事やブラック企業に勤めてる知人の話で発散するのは控えて情報設計についての本を読んでみるのはどうかな、と思いました。