熊本空港 一部の便の運航再開 第1便が到着

熊本空港 一部の便の運航再開 第1便が到着
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一連の地震で欠航が続いていた熊本空港は、19日、4日ぶりに航空各社の一部の便の運航が再開され、19日午前7時半すぎに第1便が熊本空港に到着しました。
熊本空港は、今月16日未明の地震でターミナルビルに被害が出たため、滑走路は使用できるものの航空各社が運航する全便が欠航していましたが、19日、4日ぶりに一部の便の運航を再開することになりました。
第1便となる羽田からの全日空の臨時便は、19日午前7時半すぎ、熊本空港に到着しました。乗客たちは航空機のタラップを下りたあと、閉鎖されたターミナルビルをう回して歩いて空港の外に出ました。そして、航空会社の職員が空港の駐車場にブルーシートを広げ、乗客に手荷物などを引き渡していました。
19日朝の第1便には38人が乗っていて、乗客たちは持ってきたインスタントラーメンや乾電池などの救援物資を、被災した親戚などに届けようと空港をあとにしていました。
19日に運航が再開されるのは、全日空、日本航空、ソラシドエア、フジドリームエアラインズの羽田や大阪などから熊本に到着する一部の便の合わせて18便です。
一方、熊本を出発する便は、ターミナルビルが被害を受け手荷物検査を行うことができないため、19日も全便が欠航します。
航空各社は、ターミナルビルの復旧状況や余震の影響を見極めながら、出発便も含めた運航便の拡大について検討することにしています。

第1便の乗客は

運航が再開された飛行機に乗って熊本空港に到着した東京・文京区の63歳の男性は、単身赴任をしながら熊本大学で教えている妻に会うため、18日の夜、臨時便を予約したということです。男性は「ガスが止まっているということで、カセットコンロを持ってきました。はじめは妻と連絡できなかったので非常に心配しましたが、やっと、苦しみを共有できる。一緒に立ち向かっていけると思います。本当に飛行機が飛んでよかったです」と話していました。

熊本県高森町に従業員およそ30人が勤める会社の工場があるという40代の男性は「運航ができるようになり助かりました。物資はすでに送っていますが、実際に持っていったほうが早いと判断し、きょう現地に向かいます。水を入れるポリタンクや水を使わないで済むシャンプー、食料などを届ける予定です」と話していました。

また、熊本県菊池市に実家があるという20代の男性は「運航再開できてよかったです。いとこや友人たちが物がなく困っているということだったので、東京にいてもしかたがないと思い向かうことにしました。紙おむつや水、カセットコンロ用のガスボンベを持っていきます。1週間程度いて何か支援ができればと考えています」と話していました。