南海トラフ誘発「考えづらい」…地震学会長

読売新聞 / 2016年4月19日 7時37分

 日本地震学会長の加藤照之・東京大地震研究所教授(地球物理学)は18日、東京都内で開かれた同学会など8学会合同の記者会見で、一連の地震活動の今後の見通しについて「南海トラフ巨大地震を誘発する可能性は、現在の地震学では考えづらい」との見解を示した。

 加藤会長は、16日未明に熊本市周辺で起きたマグニチュード(M)7・3の地震が、北東の阿蘇地方や大分県での地震を誘発した可能性があると説明。その上で、「断層の延長線上の地殻には力がかかりやすいが、かかる力は震源から離れるほど小さくなる」として、南海トラフ巨大地震への影響には否定的な見方を示した。

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