2016年のRSDJAPANをきっかけに20年近く通っていたレコード屋通いを止めようと思います。
Meafive『Meta』のアナログ盤を買おうと思って4月16日の13時頃に新宿に行ったらタワレコもユニオンも朝一で売り切れたっていわれたのがきっかけです。
代々木のココナッツ・ディスクにも行ったのですが、こちらにはそもそも入荷してなかった様子。
レコード・ストア・デイについては「地方は置いてけぼり」とか「限定品が買えない」とか常々色々言われていましたけれど、実感なかったんですよね。欲しいものが殊更あったわけでもないですし、普段から3日に開けずレコ屋に足を運んでいたので、 普通に買えてたのです。
当然、足が早く即効で売り切れるものもありますけれど(RSD限定品に限った話ではなく)、そういった商品であれば予約できるし(入荷の保証はないですが)、メーカーもそれなりの対応をしたりと改善の努力を感じるのですよね。
が、例年言われている通りRSD限定品に関してはそういった努力をしている気配を感じないのです。
RSDって「レコード屋に行こう」というキャンペーンでしょう。
レコード屋さんを盛り上げようというのはつまり常連客を増やそうということでしょう。
目当ての商品があって出かけていったのにその商品がない。誰だってイラッとします。ましてやそれが発売解禁日当日の午後一(開店時間の2時間後)であれば。
或いはゲンナリして帰ります 。
レコードは一期一会という覚悟が出来ている人であれば「次は並ぼう」などと考えるかもしれませんが、RSDの趣旨である「レコード屋に行こう」と訴求するような人(=レコード屋に行き慣れてない人)ならば、もうレコード屋に足を運ばなくなるでしょう。
レコード屋さんといった全体の話ではなく、個別のお店にそのネガティブな感情が向くかもしれません。そう考えるほうが自然です。「タワレコだからだ」「ディスクユニオンだからだ」etc...。
コレが2016年に初めて起こったケースであれば(百歩譲って)改善を…という話になるのですが、これRSDJAPANというのが始まってから大なり小なりズーっと起きていることでしょう。
2016年は世界的にレコード・ブームと言われているので、それがより顕在化した、派手に起こった…という風に自分は見ています。
そもそも疑問なのが1ヶ月以上前からWEBや店頭で散々煽っておきながら限定品の数を充分用意しないこと。
予約を不可としていること。
レコードは買い取り商品なので総ての「予約不可」というのは事務局が取り決めていることであろうと推測します。
であれば、転売屋の温床といわれる一連の限定品騒動の責任は事務局にあると考えます。「いや、事務局で予約不可と指導しているわけではない。各お店の判断だ」というのであれば、逆にこういった騒動を防ぐために予約であったり、受注を受けたりといった対策を主催者が率先して行うべきです。
「レコード屋さんに行こう」という趣旨も店頭での予約のみとで もすれば守られるではないですか。それどころかこのやり方であれば一人あたりの来店数を確実にあげられます・
当日販売解禁という従来の方法であれば解禁日だけ買いに来るという動きも想定できますが、店頭のみの予約であれば 1)予約に訪れる 2)商品を購入する と最低二回訪れることになるからです。
転売だけが目的であれば1回が2回に増えようが何も変わらないでしょうが、レコードを買いたいという目的の人であればその間に何か別のモノを買ったり、目に触れたりするでしょう。
それこそがRSDの目指しているところではないのでしょうか!
長々と書きましたが、もう何年もこういった状態が続いてますし、改善はされないでしょう。
というかですね、私は完全に冷めてしまったのでんですよ。
文句というかクレームというよりこの「冷めた」という一言に尽きます。
もうレコードは買いません。長年買いためたレコードを聴いていくだけでも大分時間が掛かるでしょうし。
CDも買いません。どうせリッピングしたら棚に入れて荷物になるだけだし。
だからといって配信データに課金する気もしないんですよね。所有感が得られないので。
別に音楽は聴くと思いますし、新譜も図書館で借りたりレンタルで借りたりすると思います。それで充分です。
少なくともRSDJAPANに参加したメーカにはお金を払いたくありません。
繰り返しになりますが、冷めました。
なぜ音楽にお金を払うのかというと楽しい気持ちだとか愉快な気持ちになりたいからです、突き詰めて言えば。
なぜお金を払うと決めたレコードが買えないということでこ んなに不愉快な感情を覚えなくてはいけないのか。しかも高いし!
META『METAFIVE』を例に出せば、別に自分はレンタルで聞けるし、なんだったらYouTubeでもいいですよ。そりゃレコードだったりCDで聴くほうが良い音ですし、感動も覚えますが、RSDJAPANに味あわされた不愉快な気分を凌駕するほどの感動だとは思えません(無料であれば別ですよ。レコードなりCDには対価を払うわけですし、買う手間もあるわけですから、当然求める基準もその分高くなります)。
ちょっと話はズレますが、ハイレゾもちょっと二の足を踏んでいます。
個人的な話にすぎないのですが、ハイレゾ用のシステムを構築するのに考えたりするのが面倒なんですよね。お金もかかりますし。
傍から見るにRSDJAPAN2016は成功なのでしょう。
売上が上がったことと思います。
イベントも行ったことだし、集客もあったでしょうし、広告効果もあったでしょう。
おめでとうございます。
もっと上手くいく方法(少なくともこういった文章が出てこないような)はいくらでもあったと思います。仕事の片手間に考えてもいくつか見えたので(着地まで)、ミュージックソムリエの豊富な経験と知恵をお借りできれば盤石の企画になるでしょう。まぁ、ご一緒することはないでしょうが。
あらためて!
私はRSDJAPANをきっかけに日本の音楽産業へお金を払うことをやめます。
浮いたお金で美味しいご飯でも食べようかと思います。
そのほうが人としては幸せなのかもとも思います。
ありがとうございました。
Meafive『Meta』のアナログ盤を買おうと思って4月16日の13時頃に新宿に行ったらタワレコもユニオンも朝一で売り切れたっていわれたのがきっかけです。
代々木のココナッツ・ディスクにも行ったのですが、こちらにはそもそも入荷してなかった様子。
レコード・ストア・デイについては「地方は置いてけぼり」とか「限定品が買えない」とか常々色々言われていましたけれど、実感なかったんですよね。欲しいものが殊更あったわけでもないですし、普段から3日に開けずレコ屋に足を運んでいたので、 普通に買えてたのです。
当然、足が早く即効で売り切れるものもありますけれど(RSD限定品に限った話ではなく)、そういった商品であれば予約できるし(入荷の保証はないですが)、メーカーもそれなりの対応をしたりと改善の努力を感じるのですよね。
が、例年言われている通りRSD限定品に関してはそういった努力をしている気配を感じないのです。
RSDって「レコード屋に行こう」というキャンペーンでしょう。
レコード屋さんを盛り上げようというのはつまり常連客を増やそうということでしょう。
目当ての商品があって出かけていったのにその商品がない。誰だってイラッとします。ましてやそれが発売解禁日当日の午後一(開店時間の2時間後)であれば。
或いはゲンナリして帰ります 。
レコードは一期一会という覚悟が出来ている人であれば「次は並ぼう」などと考えるかもしれませんが、RSDの趣旨である「レコード屋に行こう」と訴求するような人(=レコード屋に行き慣れてない人)ならば、もうレコード屋に足を運ばなくなるでしょう。
レコード屋さんといった全体の話ではなく、個別のお店にそのネガティブな感情が向くかもしれません。そう考えるほうが自然です。「タワレコだからだ」「ディスクユニオンだからだ」etc...。
コレが2016年に初めて起こったケースであれば(百歩譲って)改善を…という話になるのですが、これRSDJAPANというのが始まってから大なり小なりズーっと起きていることでしょう。
2016年は世界的にレコード・ブームと言われているので、それがより顕在化した、派手に起こった…という風に自分は見ています。
そもそも疑問なのが1ヶ月以上前からWEBや店頭で散々煽っておきながら限定品の数を充分用意しないこと。
予約を不可としていること。
レコードは買い取り商品なので総ての「予約不可」というのは事務局が取り決めていることであろうと推測します。
であれば、転売屋の温床といわれる一連の限定品騒動の責任は事務局にあると考えます。「いや、事務局で予約不可と指導しているわけではない。各お店の判断だ」というのであれば、逆にこういった騒動を防ぐために予約であったり、受注を受けたりといった対策を主催者が率先して行うべきです。
「レコード屋さんに行こう」という趣旨も店頭での予約のみとで もすれば守られるではないですか。それどころかこのやり方であれば一人あたりの来店数を確実にあげられます・
当日販売解禁という従来の方法であれば解禁日だけ買いに来るという動きも想定できますが、店頭のみの予約であれば 1)予約に訪れる 2)商品を購入する と最低二回訪れることになるからです。
転売だけが目的であれば1回が2回に増えようが何も変わらないでしょうが、レコードを買いたいという目的の人であればその間に何か別のモノを買ったり、目に触れたりするでしょう。
それこそがRSDの目指しているところではないのでしょうか!
長々と書きましたが、もう何年もこういった状態が続いてますし、改善はされないでしょう。
というかですね、私は完全に冷めてしまったのでんですよ。
文句というかクレームというよりこの「冷めた」という一言に尽きます。
もうレコードは買いません。長年買いためたレコードを聴いていくだけでも大分時間が掛かるでしょうし。
CDも買いません。どうせリッピングしたら棚に入れて荷物になるだけだし。
だからといって配信データに課金する気もしないんですよね。所有感が得られないので。
別に音楽は聴くと思いますし、新譜も図書館で借りたりレンタルで借りたりすると思います。それで充分です。
少なくともRSDJAPANに参加したメーカにはお金を払いたくありません。
繰り返しになりますが、冷めました。
なぜ音楽にお金を払うのかというと楽しい気持ちだとか愉快な気持ちになりたいからです、突き詰めて言えば。
なぜお金を払うと決めたレコードが買えないということでこ んなに不愉快な感情を覚えなくてはいけないのか。しかも高いし!
META『METAFIVE』を例に出せば、別に自分はレンタルで聞けるし、なんだったらYouTubeでもいいですよ。そりゃレコードだったりCDで聴くほうが良い音ですし、感動も覚えますが、RSDJAPANに味あわされた不愉快な気分を凌駕するほどの感動だとは思えません(無料であれば別ですよ。レコードなりCDには対価を払うわけですし、買う手間もあるわけですから、当然求める基準もその分高くなります)。
ちょっと話はズレますが、ハイレゾもちょっと二の足を踏んでいます。
個人的な話にすぎないのですが、ハイレゾ用のシステムを構築するのに考えたりするのが面倒なんですよね。お金もかかりますし。
傍から見るにRSDJAPAN2016は成功なのでしょう。
売上が上がったことと思います。
イベントも行ったことだし、集客もあったでしょうし、広告効果もあったでしょう。
おめでとうございます。
もっと上手くいく方法(少なくともこういった文章が出てこないような)はいくらでもあったと思います。仕事の片手間に考えてもいくつか見えたので(着地まで)、ミュージックソムリエの豊富な経験と知恵をお借りできれば盤石の企画になるでしょう。まぁ、ご一緒することはないでしょうが。
あらためて!
私はRSDJAPANをきっかけに日本の音楽産業へお金を払うことをやめます。
浮いたお金で美味しいご飯でも食べようかと思います。
そのほうが人としては幸せなのかもとも思います。
ありがとうございました。