日本最強の語学学校で学んだ外国語習得の8つのコツと勉強法

おすすめ記事セレクション
Pocket
LINEで送る

青年海外協力隊の訓練所は日本最強の語学学校だと言われています。

語学に関しては、英語によるコミュニティ開発手法実践編の他に、クメール語、ポルトガル語の講座も聴講しましたが、訓練が始まって、まだ1ヶ月にも拘らず、候補生達は、既にある程度の現地語会話が出来る様になっているのには驚かずには居られません。巷では、青年海外協力隊訓練所は『日本最強の語学学校』と呼ばれる理由がよく分かるものでした。

麗澤大学「IEC学生が青年海外協力隊二本松訓練所に体験入所」

僕もネパール語を勉強しましたが、日常会話+文字まで読めるようになりました。
ちなみに、ネパール語ってどんなんやねんって方用に撮った写真がこちら。

Evernote Snapshot 20150418 221753

まさかこれが読めるようになるとは訓練前は思わなかった(笑)

僕が特別外国語が得意なわけでもないし、みんな同じようにできるようになります。
要は語学ができるようになる仕組みがすばらしいんです。
たった70日で、その語学のド素人だった人が日常会話ができて、文字が読めるようになるんですからね。

そこで、日本最強の語学学校で学んだ僕が、語学習得の8つのコツと勉強法を考えてみました。

(1)できる範囲でいいので、「毎日」勉強する!

211497e9ffb96a0640680ad2c2bd3b19_s

超当たり前ですけど、意外と見落としがちですね。
「継続は力なり」って言いますけど、語学に関しては特にそうだと思います。

訓練所では、全員、週6でほぼ毎日語学の授業があります。
しかも、毎日最低3時間。多い時は5時間くらい語学の授業です。
それに合わせて、宿題も必ず毎日出るので、夜もみんな最低2時間は自習をするように言われています。
そんなわけで、1日に大体5~7時間くらいは勉強する毎日を送っているわけです。

もちろん、協力隊のケースは稀です。
社会人の方であれば仕事があるだろうし、学生にしたって他の授業があるはず。
だから協力隊の訓練所での生活と同じくらい勉強することはなかなか難しい。

でも、僕が言いたいのは、毎日できる範囲でもいいので勉強をしていますか?っていうこと。
通勤・通学の時間とか、どんなに忙しくても隙間の時間は絶対あるはず。
自分ができる範囲でないと続かないので、無理はしなくていいと思いますが、継続して根気強くやっていくのが何よりの近道です。

(2)自分の成長を実感する!

3c223a27556a0b24c84892b4948ea4a7_s

上の「毎日」勉強するっていうことに関連してきますが、自分が成長していることを実感できたら、好循環に入ります。
どういうことかというと、「できるようになる⇒楽しくなる⇒勉強する⇒できるようになる」っていうサイクルです。
ここに一旦入るところまで勉強できるかがポイントです。

今、ネパール語を勉強していて感じるのは、昨日分からなかったことが今日できるようになるってこんなに嬉しいんだということ。
昨日は意味が全然分からなかった単語の意味が今日は分かったり。
昨日は言っていることが全く理解できなかったのに、今日はそれが分かったり。
昨日は言えなかった文章が使えるようになったり。
それを毎日実感しながら勉強できているので、やっぱり楽しいです。

(3)先生の教え方が抜群にうまい!

4afe0dd29c4f837ba0feb9e904509294_s

今僕は、ネパール人の先生に、ネパール語を教えてもらっています。
この先生が、まあ教えるのがうまいんです。

授業の最初は必ず前日の復習から入って、しっかり定着ができているかを確認してから、次に進む。
一方的な講義形式ではなく、ロールプレイをふんだんに入れる。
時には飽きないように、ボールを使ってクイズを出し合ったり、文字かるたをしたり。
宿題も毎日出されますが、難易度・量ともに適切。

今まで予備校や塾やら、学校の先生やらいろんな先生に教わってきました。
でも、僕の人生史上、最も教え方がうまい先生がこのネパール語の先生だったと言っても過言ではないです。
そう考えると、先生の教え方も大事ですね。

(4)一緒に勉強をする仲間がいる!

4d168a2a2143962c866bd5e1d79fc350_s

ネパール語ですが、もちろん1人で先生とマンツーマンをやっているわけではありません。
7月に一緒にネパールに派遣される同期と一緒に、毎日勉強をしています。
要は、仲間がいるわけです

これがどれだけ心強いことか。
毎日夜に語学の自習をしていますが、時々みんなで教室に集まって分からないことを教え合ったりして支え合う。
一方では、競争相手にもなるので負けたくないっていう刺激をくれます。
僕のネパール語のクラスメイトも努力家なので、非常にいい刺激をもらっています。

(5)少人数制のクラス!

7613c4b17c84d62a301c3dd96cec1171_s

仲間がいることと関連しますが、訓練所の語学のクラスは少人数制
多くても6名程度になっています。
ちなみに僕のクラスは3名だけ。これがまたいいんです。

何がいいかっていうと、僕ら生徒側からすると分からないところは遠慮なく聞けるってところだと思います。
そして先生側も、1人ひとりがどこまでできて、何ができていないのかをしっかり把握できる人数です。
またリクエストも通りやすいですよね。
「ここが分からないからもう少し復習したい」って先生にお願いすれば、うちの先生は聞いてくれますし。

アットホームな雰囲気で勉強できていて居心地も最高です。

(6)できないと落とされるという危機感!

6d7d03d48271a903c1077ec6128b8d1b_s

そんな恵まれた環境で勉強させてもらっていますが、厳しい一面もあります。
それは、語学レベルが要求レベルまで到達しなかったら、派遣が取り止めになるということ
ここは「訓練」所なので、青年海外協力隊としての素質があるかどうかもチェックされています。

普通にやれば何も問題はありませんが、著しく語学のレベルが低いと実際に赴任が取り消しになってしまうことも。
そして、訓練中も最初や途中のテストの結果が悪いと、語学担当のスタッフに呼び出されます。
場合によっては唯一の休日である日曜日も外出禁止で勉強しなければならなくなることも。
同期の中でも、何人かいますね。。

そういう危機感を抱きながら勉強しているっていうところも語学習得の1つのコツかなと思います。

(7)ネイティブに通じたという喜び!

715e4fd42814bd4b461d94527b9fd4bc_s

先程述べたように僕の先生はネパール人です。
これがまた勉強の刺激になっています。
なにせ、実際にネパール語を使ってみることが面白くて仕方ない
ネパール語で言われたことが分かったり、こっちが言っていることが通じたときの喜びと感動があります。
だから勉強して1つでもできるようになりたい。
そして使うから身につく。

これがもし日本人の先生にネパール語を教えてもらっていたら、その喜びは味わうことができません。
やっぱりネイティブに通じたっていう事実が嬉しいんです。

これは、日本の英語教育の1つの問題点でもあるかなって思います。
もしネイティブスピーカーが英語の先生になったら、全然成果は違うはず。
語学は誰と何をするためにあるものなのかを今一度考えるべきです。

(8)語学の習得は目的じゃなくて通過点!

60f32882bf21e9e61184d839e8ce3147_s

この中で一番大事なことだと思っています。
それは、語学の習得が目的じゃなくて通過点になっているかということ。
要は、何のために語学を学ぶのかということです。

僕はネパール語を勉強していますが、無目的で勉強しているわけではありません。
それは7月にネパールに赴任されてから、ネパール語が使って活動をするからです。
それは僕だけじゃなくて、ここにいる同期全員がそう。

小学校教育なら、現地の言葉を使って子供たちに授業をする。
助産師や看護師なら、現地の言葉を使って医療活動をする。
どんな職種にせよ、語学ができないことには話にならない。

僕の職種のコミュニティ開発は、専門性が低いだけに特に言葉が大事です。
住民との対話を通じて地域活性化の役割を担うのに、言葉が使えなかったら対話なんてできません。
だからネパール語の習得は目的じゃない。あくまでも通過点であって、活動をしやすくるためのツールでしかない。

二刀流に挑戦中のプロ野球選手、大谷翔平を育てた佐々木監督に関する記事に面白い文章が載っていました。

「僕自身がそうなのですが、あの電信柱まで全力で走ろうと思っていたら、その2、3歩手前で抜いてしまう。
だから、電信柱の先にゴールを設定します。
うちの全力疾走ではベースをゴールにせず、3mくらい先がゴール。
その考え方は目標設定でも同じことです」

大谷を怪物にした花巻東高校の「目標達成用紙」

まさにこのことです。ゴールは語学の習得じゃない。

外国語の習得:勉強法よりも継続的に勉強する仕組みを考えよう

ここまで8つのコツを紹介してきました。
でも具体的な勉強法は1つも紹介していません。
それは勉強法よりも継続的に勉強する仕組みをつくる方が大事だからです。

外国語の習得に近道なんてありません。
「この勉強法をやれば、一瞬で身につく!」なんて虫のいい話はないんです。

そりゃ、時間はかかります。
だからこそ、毎日少しずつでいいから、地道に努力していくこと。
語学をマスターする方法があるとすればそれくらいです。

昨日できなかったことができるようにする。
それを毎日繰り返していけば絶対に語学は習得できます。

昨日分からなかった単語の意味が分かった。
昨日言えなかった会話文が言えた。
昨日書けなかった例文が書けた。

この地道な学習を繰り返していくことが実は一番の近道になります。
年齢なんて関係ないし、時間がないのはみんな一緒。
もう若くないからとか、もう遅いからとかそんな言い訳をウダウダ言ってる暇があったら今から勉強しましょう。

まとめ:1つでも当てはまりますか?

最後にチェック項目形式でまとめておきます。

・できる範囲で毎日勉強していますか?
・昨日の自分よりも成長したことを実感できていますか?
・教え方がうまい先生に習っていますか?
・1人で勉強せずに、一緒に勉強をする仲間がいますか?
・少人数クラスでみっちり勉強していますか?
・危機感をもって追い込まれながら勉強していますか?
・ネイティブに通じた喜びを味わっていますか?
・語学の習得が目的じゃなくて、通過点になっていますか?

勉強しているのに、なんだか語学の習得がうまくいかない場合はこのチェック項目で確認してください。
案外見落としていたり、足りないような項目があるはずです。
語学習得のお役に立てれば何よりです!

大事なのは、継続的に勉強することです。
楽してあっという間に外国語をマスターするなんて無理。
ましてやそんな勉強法なんてないってこと。

地道に努力していきましょう!

「いいね!」を押すと
更新通知が受け取れます

Twitter で
Pocket
LINEで送る

おすすめ記事セレクション
Profile

この記事を書いた人


Name : Kei Kawakita
Age  : 27
Place : Nepal

1988年生まれ、神奈川県鎌倉市出身。
「途上国で自分の事業を興す」という夢を追いかけ、第一志望であった電機メーカーを3年で退職。
15年7月から青年海外協力隊としてネパールにいます。
詳細はプロフィールをどうぞ!

留学・協力隊相談、寄稿など大募集!
質問やメッセージ等気軽にください。
お問い合わせはContactからお願いします。

初めて来られた方は初訪問者向け厳選記事10個をどうぞ!

ルワンダ青年海外協力隊ブログでインタビューされました!



無料メルマガ「Kei Kawakitaのここだけの話」

無料メルマガ「Kei Kawakitaのここだけの話」

mailmagazine
絶賛配信中です!
Feedly

更新情報はこちら

follow us in feedly
クリックすると、更新情報が受け取れます。
目指せ購読者数100名!

「いいね!」をお願いします!

WordPress Facebook Likebox Plugin Develop & Designed by A WP Life Team

シェアする

フォローする

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です