もうすぐ退職が近づいています。
ずっと悩んでいることがありました。それは会社の不正事項です。上場はしていないので、法律的には問題がないとしても、会社内での不正事項に気付いてしまった為、それにどう対処すればいいのかがわかりませんでした。なぜなら、問題点というのは、社員個人の問題なのか、もしくは社員をまとめる管理職や幹部、さらに経営者にも問題があるのかがわからなかったからです。
不正事項というのは、架空売上の前兆のような不正です。最初は銀行からの融資を受ける為に、仕方なくしていることかと思っていましたが、それが段々とエスカレートしているのを見ていて、違和感を感じました。特に大企業でもないので、告発したところで、特に影響がないと思い、ましてや退職する身でしたので、意を決して、経営者に報告したところ、経営者は知らなかったのです。
架空売上による不正事項
一番多く発生している不正事項は、不正による架空売上です。今回、僕が発見したのも、架空売上でした。おそらく経営者からのプレッシャーです。
月末、四半期末、そして年度末。節目が近づくたびに、営業現場では収益目標達成のプレッシャーが高まる。多くの担当者はプレッシャーと正攻法で戦うが、成績不振で毎日上司から叱責されたり、目標達成率がボーナスや人事評価を大きく左右したりする状況では、何としても数字を上げなければという気持ちを抑え切れなくなってしまうかもしれない。
そして、検収前でまだカウントできない売上を「今回だけ」とか「どうせ来月売上になるんだから」などと言い訳をして、前倒しで計上してしまう。さらに、1回やってもバレなければ、それに味を占めてズルズル続け、金額も徐々に高額になって、しまいには架空売上まで立てるようになる――
まさに上の記事に記載されているような内容と同じものになります。
社員の問題に関しては、日常のちょっとした問題から、大きな問題へと発展するケースがあります。営業に関しては、特に売上についての プレッシャーが多くありました。ただ、このプレッシャーが本当に良いものなのか、僕にはわかりません。なぜならそのプレッシャーが、最悪の事態に発展しているからです。一度してしまうと、どんどんエスカレートして、常習化していきます。
誰も信用してはいけない!?
社員がプレッシャーによる架空売上をした場合、経営者が知らないケースもあります。今の会社もそうでした。経営者は、幹部たちに対して、何か違和感を感じていたようでした。悲しい話ですが、自分の会社を守るためには、常に懐疑的な目で見なければなりません。そもそも、この事態を招いたのは、プレッシャーを与えたことによって、招いてしまったのかもしれません。それは経営者にも問題があったということです。
今の会社では、良い面、悪い面でも色々経験になった。人を信用してはいけない、のではなく、つねにリスク管理という意味も含めて、第三者がチェックするということを経営者は考えていかなければいけない、と思った。
また社内で不正事項に気付いた者、内部告発者については、例え中小企業やベンチャー企業でも守られるように配慮するべき体制を整えていかなければいけないと感じている。