「博!110番てのは何番だっけ?」
家に泥棒が上がりこんできた緊急事態に、カーッと頭に血がのぼった寅さん。
いかにも、気の短い彼らしいひと言です。
この後の博のリアクションが、これまた面白いのですが…
改めまして、こんにちは!
2015せんだい・杜の都親善大使の中村かさねです。
冒頭は、私の大好きな映画「男はつらいよ」の第4作の中の台詞。
映画の中では面白おかしいシーンですが、いざ自分の身に何か起きた時、寅さんのように冷静でいられなくなるのも、よく分かるような気がしますね。
こんなお話をしましたのも、実は、先日の1月10日は、全国で「110番の日」とされており、この日仙台駅でも、110番の日のイベントが行われました。
寅さんのように、万が一の時に慌ててしまうことのないように、そして、110番の正しい使い方を皆様に知っていただきたいということで、私たち親善大使も「一日通信指令官」として、イベントに参加して参りました。
宮城県では、一日平均、約400件の110番通報があるそうです。
ところがその中には、緊急を要さないものや、いたずら電話も大変多いのが現状です。平均して1分間に3件の通報がある状況を考えると、益々それが重大な問題であることが分かります。
しかしながら、危険を感じた際には、迷わず、素早い通報をして欲しいと、警察の方からお話がありました。
110番をかける時は、慌てず、落ち着いて、通信司令員の指示を聞くことが大切と教えていただきました。
また私は、110番をかけるまでの、携帯電話やスマートフォンの操作をシミュレーションしておくと、さらに安心だと思いました。
普段の生活の中でも、慌てていたりすると、使い慣れているはずのスマートフォンなどの操作に、一瞬「あれ?」と手が止まってしまうこと、ありますよね。
スマートフォンには、緊急ダイヤル用の操作画面がある場合もありますので、その使い方を予習しておくと心強いかもしれません。
備えあれば憂いなし、ですものね(^_^)
また、「緊急性は低いけれど、生活の安全に悩みや不安がある」という方は、警察相談専用電話「♯9110」に電話をすると、警察の方が対応してくださいます。
緊急の際は「110」、それ以外の相談は「♯9110」にお電話ください。
イベントの最後には、お客様へパンフレットをお配りさせていただきました。
宮城県警察の皆様には、大変お世話になり、実際の通信指令室も見学させていただきました。
日頃厳しい訓練をなさっている警察の皆様のご活躍が、仙台・宮城で安心して暮らせる理由だと感じました。
また、110番の正しい使い方への、皆様のご理解とご協力が、日々の安全に繋がると思います。
ぜひ、もう一度、110番の利用について考えみてはいかがでしょうか。
寅さん、110番の番号は「110」ですからね。