好奇心は持ってますか?
能動的に何かを知りたいと思って調べたり、新しことにチャレンジしたり。また、それを発信、発表したり。子どもの頃から振り返って周りを見渡すと、年齢が上がるにつれてそういう人が減っていっているという印象があります。
思うに、歳をとって色々なことを経験すると、好奇心を持つモチベーションがどんどん下がってしまう傾向があると感じます。好奇心を持って得たものが否定されたり、生かされなかったり。好奇心の価値を見いだせなくなって、どんどん受動的になって、なにか知ろう、何か得ようと思って行動することが少なくなります。
今はインターネットの台頭や自己啓発本の流行など、様々な情報得る機会が多く、大人になって再考し、改めて好奇心を取り戻したなんて人も多いかと思います。しかしながら、好奇心を良しとするならば、やはり子どもの頃から好奇心を絶やさずにいたほうが得られるものが多く、自分の力になると思います。とりわけ親としては、願わくば受け身になって自ら探求することをやめたり、知性などに関して積極性を失ってほしくないと考えるのが自然だと思います。
そこで、子どもの好奇心を殺さないために、「知識を披露する場を作る」ということを提案します。
自分が子どもの頃の経験をまじえて、どうすることが有用かを考えたいと思います。
好奇心を失くす原因
なぜ好奇心を失くすかというと、
・得たものが日の目を見ない。
・得たものが評価されない。
・得たものに価値を見い出せない。
ということがあると思います。
これを踏まえて、好奇心を増長するには、
・得たものを披露する機会をつくる。
・得たものを評価する。
・得たものに価値を見出してあげる。
ということが必要だと思います。
得た知識について質問する
例えば子どもが学校で学んだことに対してや、読んだ本に対して、
「今日はどんなことを学んだの?」
「なにか新しく知ったことある?」
「どんなことが書いてあった?」
というように、質問します。
これが「得たものを披露する機会をつくる」ということになります。
アウトプットの重要性が叫ばれますが、これによってインプットからアウトプットの流れが自然になされるというメリットもあります。
自分が得たものに関して、自分の中で完結するのではなく、他の人が興味を持ってくれる、得たものが活用される、どんどん広がっていくというイメージが持てるのではないかと思います。
「なにかお母さんが知らないようなこと書いてあった?」
というようなニュアンスで聞いてあげることも有用だと思います。
「他の人は知らないのに自分は知っている」ということは子どもはたいそう喜びますし、好奇心に対するモチベーションを上げることにつながると思います。
知識を褒める、派生させる
質問の返答に対しては必ず肯定的な意見を述べるのが良いと考えます。
「そんなことまで知ってるんだ!」
「へ~、お母さんは知らなかった!」
「物知りだね~」
こう言われることは子ども心に大変うれしいものです。
「また褒めてもらうためにもっと色んなことを知ろう!」という動機にもなります。
これが、
・得たものを評価する。
・得たものに価値を見出してあげる。
に該当します。
そこから、
「じゃあこれについてはどうなってるんだろう?」
「これとこれの違いは何なんだろう?」
というように、新たな疑問を投げつけて、知識を派生させてあげるということも良いと思います。
多角的な視点の例を出すことで、次は自分でさまざまな視点について考え、あらかじめ調べるということにつながると思います。
子どもに頼る
積極的に子どもに頼るということも、子どもの好奇心を失くさないためには有効だと思います。
自分が抱えている問題に関して、
「こういうことがあるんだけれど、どう思う?」
「お母さん全然分からんのやけど、これとこれ、どっちがいいと思う?」
というように、子どもを頼ってあげると、「自分が頼りにされてる」という点で、これまでの自分と今の自分、両方に評価と期待がかかっていることに起因して、また好奇心に火がつくきっかけになると思います。
まとめ
好奇心を強制する必要は全く無いですが、失くさないようにしてあげることは重要だと思います。その上で子どもが自ら考えて選択できるように、向上心や探求心を、少なくとも親がないがしろにしないよう努めるべきであると考えます。
そのためにも、知識を披露する機会を作り、その知識について肯定的に捉えると、子どもは「もっと知ろう」という意欲を抱き続けるのではないでしょうか。