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【首都スポ】

関東大学サッカー 王者早大、桐蔭横浜大は初 2校そろって首位

2016年4月18日 紙面から

後半31分、リーグ戦初得点を決め、チームメートと喜ぶ桐蔭横浜大の真鍋(左から3人目)=東京都世田谷区の駒沢陸上競技場で(関陽一郎撮影)

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 第90回関東大学サッカーリーグ戦(東京中日スポーツ後援)は17日、各地で第3節最終日の1部3試合と2部1試合を行い、1部では、前節まで同率2位だった昨季王者の早大と1部4年目の桐蔭横浜大がそれぞれ引き分け、勝ち点、得失点差、総得点で並び、そろって首位に浮上した。日体大と対戦した桐蔭横浜大は、熊本県立大津高出身のDF真鍋旭輝(ひかる、1年)のリーグ戦初得点で先制したが、後半43分に同点を許した。国士舘大に先制された早大は後半に追いついた。2部では、神奈川大が2−1で拓大に競り勝ち、開幕3連勝を飾った。

◇桐蔭横浜大1−1日体大

 うれしさは少しだけ、残り2分で追いつかれた方が、ディフェンダーとしてはやっぱり悔しい。「(得点の直後は)うれしかったですけど、勝つことが大事だったので…」。リーグ戦初得点を決めた桐蔭横浜大のルーキー、真鍋だ。後半31分、CKからのこぼれ球をMF岡本一輝(3年・川崎U−18)がつなぎ、左足で押し込んだ。

 ところが、チーム初の開幕3連勝が見えていた同43分、日体大に左サイドを崩され、最後はFW平川に蹴り込まれて痛恨のドロー。1年生DFは「(ゴール前を)カバーすべきところを(相手に)かわされてしまいました」と肩を落とした。

 どうしても勝ちたい理由があった。14日以降、出身地の熊本市などで巨大地震が続いている。熊本市内に住む家族や知人は無事だったとはいえ、「地震はショックでした。絶対に負けたくないという気持ちで、熊本に少しでも元気を与えたいという気持ちで試合をやっていました」と、固い決意で臨んでいた。

 引き分けたとはいえ、開幕3戦2勝1分けで早大と並び、首位に立った。まだ3節とはいえ、2013年の1部初昇格後、首位は初めてだ。真鍋は「勝ち点2を取れませんでしたが、この引き分けをプラスにしたいです。(いずれは)単独首位に立ってみたいです」と言葉に力を込めた。 (関陽一郎)

◇早大1−1国士舘大

 開幕3連勝はならなかったが、0−1から追いついて勝ち点1をゲットし、順位を上げた。王者早大が2位タイから首位タイへと浮上した。

 千金弾を決めたのはボランチの小林大地(4年・流通経大柏)だ。後半25分、右からのクロスボールをヘッドでねじ込んだ。自身にとってのリーグ戦初得点。マーカーよりも先にジャンプし、空中で相手に乗りかかるようにしながら合わせた。

 「負けていましたし、自分が点を取らなければいけないと思って、(ボランチの位置から)上がっていきました。気持ちが生んだゴールです」

 この日の小林は人一倍燃えていた。国士舘大は昨年の全日本大学選手権で1−4の完敗を喫した相手。しかも、その一戦で途中交代を命じられてふてくされた小林は、試合後のミーティングの際に古賀聡監督から名指しで振る舞いを叱責(しっせき)された。

 「屈辱的な負け方でしたし、名指しで怒られた試合の相手ですから、国士には何が何でもリベンジしなければならないと思っていました」

 それだけに引き分けの結果に納得するわけにはいかない。「リベンジの度合いを数字にするなら30パーセントくらいでしょうか。勝てなかったですし、全然うれしくありません。ダメです」と唇をかんだ後、「でも、下を向いている暇はありませんから」とキッパリ。気持ちを切り替え、「次は勝ちます」と力強く誓いを立てた。 (関孝伸)

    ◇

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