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【ゴルフ】

希望届けた熊本コンビ 3位永野、4位亜斗夢

2016年4月18日 紙面から

◇東建ホームメイトカップ<最終日>

18番でバーディーパットを沈めガッツポーズする永野竜太郎(大橋脩人撮影)

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 ▽17日▽三重県桑名市、東建多度CC名古屋(7081ヤード、パー71)▽晴れ、気温20・5度、風速3・9メートル▽賞金総額1億3000万円、優勝2600万円▽61選手(うちアマ1人)▽観客4307人▽中日スポーツ後援

 2季ぶりのツアー優勝を目指した近藤共弘(38)=ネスレ日本=が、昨季の賞金王だった金庚泰(キム・キョンテ、29)=韓国=とのプレーオフに惜敗した。4打差の2位タイでスタート。18番で2打差を追いつく善戦も、プレーオフの3ホール目でボギーをたたき、パーだった金に及ばなかった。金はツアー通算11勝目。大地震に見舞われた熊本県出身の永野竜太郎(27)は首位と1打差の3位、重永亜斗夢(あとむ、27)=ホームテック=はスコアを落として4位タイだった。

 地震で大きな被害を受けた熊本県益城町(ましきまち)出身の永野は、ツアー初優勝にあと一歩及ばなかった。

 前半を終えたところで、日本ゴルフツアー機構(JGTO)の青木功会長から「熊本の人のためにも笑顔で頑張れ」と激励されたことが発奮につながった。「あれで背中を押された」。残っている力を振り絞った最後の9ホールでスコアを5つ伸ばした。

 ホールアウト後に首位のスコアが下がり、結果的には首位と1打差だった。7番パー4で約1メートルのパーパットを外すなど悔やまれる場面もあったが、ラウンド後は晴れやかな表情。「国内開幕戦としては上出来。ただ、今週は不思議な力が働いた。(そのような力を)シーズンを通して持ち続けないといけない」と次戦以降へ目を向けた。

 一方、熊本市出身の重永はスコアを伸ばせなかった。最終日を最終組でプレーするのは2度目。パッティングの感覚が合わず、優勝争いについていけなかった。

 「本当に疲れた。熊本のこと、最終組でのプレーなどで頭の中がごちゃごちゃになった」。熊本地震の報道を見ると、思わず涙が出そうになるという。早ければ、2週後の中日クラウンズ後に帰省する予定。ツアー初優勝で故郷に錦を飾りたいところだ。 (堤誠人)

 

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