熊本地震の被災者支援　松山のサイン会に１０００人殺到

　男子ゴルフの松山英樹（２４）＝レクサス＝が１７日、熊本、大分両県を襲った大地震の被災者を支援しようと、神奈川県藤沢市の藤沢ジャンボゴルフでチャリティーサイン会を開催した。「何かやらなきゃいけない」と一時帰国していた松山自身が発案し、賛同した女子ゴルフの香妻琴乃（２４）＝サマンサタバサ＝も駆けつけた。

　前夜に開催告知されたにもかかわらず、松山を一目見ようと、会場には約１０００人のファンが殺到した。４００台収容の駐車場は開始１時間前には満車、周辺道路は大渋滞が引き起こされ、警察も出動した。松山は「これだけ多くの方に支えられ、ゴルフをしているんだな」と感謝の気持ちも込め、当初の予定の倍となる計約４時間、笑顔でペンを走らせ続けた。

　チャリティーオークションも開催され、義援金は２５０万円以上になる見込みという。東北福祉大在学中だった５年前の東日本大震災の時は避難所で夜を過ごしたこともある松山。「本当に困っている人に物が届いていないと感じた。届けられるようにしたい。できることはほとんどないけど、少しでも困っている方の力になっていければ」と継続的な支援を約束した。

　米男子ツアーのメジャー今季初戦、マスターズでは７位に入ったが、「まだまだ頑張って勝たないといけないという気持ちが芽生えた。一試合一試合頑張って、良いニュースを日本に届けたい」。ファンとの交流に刺激を受け、気持ちを新たにしていた。　（松岡祐司）