蹴球探訪
フロンターレと陸前高田市
築かれた新たな絆
(3月16日)
【プロ野球】ヤクルトは松岡が今季初勝利 故郷・熊本に届けた2016年4月18日 紙面から
◇ヤクルト5−4DeNAヤクルトが逆転サヨナラ勝ちで今季2度目の3連勝を飾った。2−4の9回に失策と西浦の適時打で追い付き、なおも2死満塁で中村が左中間を破った。4番手の松岡が今季初勝利。DeNAは抑えの山崎康が誤算で4連敗を喫した。 ◇ 今季初のサヨナラ勝ち。ヤクルトの劇的白星は、故郷・熊本に勇気を送りたいと人一倍願う松岡に転がり込んだ。「勝ち星より打たれたことが悔しい。被災した方々に力を送りたかったが、抑えられず力の無さを感じた」。出るのは落胆の言葉ばかり。4番手で1イニング1失点(自責0)。それでも今季初白星だ。 玉名市の実家はそれほど被害がなかったというが、阿蘇大橋が崩落するなど、大きな被害が出ている南阿蘇村は、九州東海大時代に4年間過ごした第二の故郷。倒壊して3人の犠牲者が出た学生アパートは、野球部合宿所の目の前にあった。「あんな大きな橋が跡形もなくなるなんて。普通に見てきた景色が全く変わってて…言葉にならないくらい苦しい」。野球部のコーチをしている同期と連絡を取り、ニュースにくぎ付けになり、眠れぬ夜を過ごしている。 試合前、先頭に立って義援金の募金を呼び掛けた。募金と合わせ、球団は300万円の寄付を決めた。「多くの方々に募金していただき、すごく感動した。プロとしてできることがあればやりたいし、個人的にも何か支援したい」。故郷のために腕を振り続ける。 (竹村和佳子) PR情報
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