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【プロ野球】

巨人は村田が決勝打 連日の活躍で九州に力を送る

2016年4月18日 紙面から

巨人−広島 8回裏1死三塁、村田(右)に中前への勝ち越しタイムリーを打たれた広島の2番手ジャクソン=東京ドームで(七森祐也撮影)

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◇巨人2−1広島

 巨人が競り勝ち、2連勝で4カードぶりに勝ち越した。1−1の8回に代走の鈴木の二盗などで1死三塁とし、村田の中前適時打で試合を決めた。マシソンが2勝目、沢村が5セーブ目を挙げた。広島は好調の打線が5安打に終わった。

     ◇

 巨人の九州男児が気合満点で打席に立っていた。「ここで走者をかえせなかったら福岡で生まれた意味がないと思った。必死でバットを振った」。同点で迎えた8回1死三塁。親戚が熊本県沼山津に住む村田が初球を振り抜いた。中前へ決勝タイムリーだ。

 「本当に残念ですけど元気な姿を見せるしかできない」。前日は今季1号本塁打を放った。連日の活躍で九州に力を送り続けた。

 「(鈴木)尚広さんなのでクロスプレーになってもセーフにしてくれる可能性もある。ミートすれば内野の間も抜けますし、外野の浅いフライでもかえってきてくれる」

 村田の打席、1死三塁という絶好のお膳立てをしたのは鈴木だ。無死一塁。代走で二盗を決めた。ベンチの絶大な信頼に応えたスペシャリストは福島県相馬市出身だ。

 「東日本大震災の時、自分の活躍がやっぱり被災者の元に届くと思ってプレーしてました。被災した方に力となって元気づけられる、そういったことでもよかったと思います」

 九州の被災者への思いも胸に秘め、決めた今季初盗塁。「0と1では違う。これから1から2に」。鈴木は今季も欠かせない巨人の切り札だ。

 4カードぶりの勝ち越しとなる連勝。19、20日は予定されていた熊本、鹿児島での中日戦が中止となったが、高橋監督は「本当は試合ができればよかったとは思うんですが、こういう事態ですし。時間をしっかりと過ごして練習も試合も、できればと思っています」と無駄にしないつもりだ。 (園田佳子)

 

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