新卒フリーランス、最近このフレーズが散見される。ぼくも新卒フリーランスに言いたいことという記事を書いたけど、もうひとりすんごい人からそのテーマで寄稿をいただいた。うーん、マジのデキる人の意見は違うぜ...という感じだ。
その人とはOutward Matrixというブログを書いている戦略コンサルタントのShinさんだ。彼は本気で役にたつ記事を書く。ぜひぜひ読んでほしい。
ではどうぞ。
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こんにちは、Shinです。ぼくは戦略コンサルタントという仕事をやっている、20代前半のサラリーマンです。
最近新卒がどうとかフリーランスがどうとか、働き方に関する議論が活発ですね。それに伴って、「サラリーマンなんかダメだ、みんなフリーで働くべきだ」みたいな声が強くなり、新卒でフリーランスになっちゃったような人もちらほら見かけます。正直これは非常によくない流れだと思っています。なぜか?端的に言うとつまらないからです。
....以上で終了だとちょっと寂しいので、なぜつまらないのか解説します。
新卒フリーランスにならないほうがいい3つの理由
新卒フリーランスに憧れてる人はぜひこの3つの理由を読んでください。それでもなりたいならなればいいと思います。
理由その1:チームでの達成感を味わえない
まず一つ目のデメリットはこちらです。
フリーランスになると、基本的には誰かから委託を受けて、自分ひとりで稼いでいくことになります。もちろんチームの一員になることもあるかもしれませんが、所属が違う新卒フリーランスに心を開いてくれるようなことはほとんどないでしょう。「チームなんかいらない、一人のほうが気軽だ」・・・確かに気軽かもしれませんが、それって楽しいですか?
文化祭でも部活でも研究でもなんでもいいです。チームで何かひとつのことを目指して、自分の力を精一杯使って他人の役に立ち、結果として何かを成し遂げた経験、みなさんにもあるはずです。そのときの高揚感を思い出してみてください。何事にも変えがたい愉しみですよね。
- 「このチームでやれて本当によかった・・・!」
- 「自分ひとりでは絶対にできないようなモノを作り上げることができた!」
- 「一生の友達を作ることができた!!!!」
そういう気持ちを仕事でも味わえるとしたらどうでしょう?そういう経験ができないフリーランスなんぞに、本当になりたいですか?
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理由その2:「自分ができる範囲の仕事」しかやれない
- 「自分はとんでもなく優秀だ」
- 「一人でなんでもできる、稼げる」
- 「サラリーマンになって安定した給与を貰うなんてバカらしい」
- 「自由になってどんどん成長してやる」
それね、残念ながら若かりし日の勘違いです。
あなたはもしかしたら学生時代とても優秀だったかもしれません。それこそ社会でなんとなく働いているサラリーマンがどうしようもなく見えるぐらいに。でもね、そんな優秀なあなたでも、どうあがいても勝てないような人が社会にはゴロゴロしています。
会社に入ることで、あなたはそういう人の近くで働き、直接指導を受け、自分の仕事の幅をガンガン広げることができます。それこそ、自分の想像の遥か斜め上を超えていきますよ。
ぼくも、会社に入る前は今のような仕事をしていることは想像もできませんでした。残念ながら、もともと優秀な方々と比べてぼくのスペックは非常に低く、最初はとても苦労して泣きそうでした。
ですが、その後なんだかんだ苦労しながらカバーし、今は海外にちょいちょい行きながら企業の市場参入戦略について考える仕事をしています。おそらく、ぼくが新卒でフリーのコンサルタントになったとしたら、こんなこと絶対にできなかった。
戦略策定や英語、エクセル等のハードスキルももちろんそうなのですが、コンサルタントとして必須の仕事の取り組み方、マインドなどは、本当に尊敬できる上司と一緒に働かないことには身につきません。そういう経験があったからこそ、少々とはいえ自分の仕事の幅を広げることができたと考えています。
「自分はなんでもできる!」と勘違いして新卒フリーランスになってしまったら、おそらく悪い意味でヤバいクオリティの仕事しかできていなかっただろうなと思います。
英語やエクセル等については下記の記事にまとめたので、よろしければ参照ください。
理由その3:仕事のスケールがあまりにも小さすぎる
最後はこちら。新卒フリーランスに頼まれるような仕事って、一言で言ってしまうと「下請け」です。
- サイト作って
- ここのモジュールのプログラミングして
- 翻訳して
- 記事書いて
本人が満足してるなら別に構わないですし、そもそも職業には貴賎なしです。それを重々承知の上で問いかけさせて欲しい。
「一生そんなスケールの仕事をするの?本当にそれでいいの???」
あなたは若くて可能性に溢れています。やる気もあるし頭もいいし、やろうと思えばなんでもできるでしょう。だったらさ、どうせなら世界を少しでもいい方向に導けるような仕事をしましょうよ。自分が現段階でできる、吹けば飛ぶようなスキルを切り売りして毎日数千円とか数万円とか稼ぐ、そんなつまらないことしないでさ。
新卒フリーランスになるかどうか?答えはあなたの中
いろいろ書いてきましたが、最終的にどのような選択をするかはあなた自身にしか決められません。ぜひぜひいろんな人の話を聞き、多くの体験をし、その中から自分が何をしたいのか、どのように他者に貢献したいのか、必死で抽出してください。
他の人が与えるアドバイスは、結局アドバイスでしかありません。本当の答えはあなたの中にあります。自分の中にある答えを導く覚悟ができる本を以下でレビューしているので、よければ読んでみてくださいね。
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うーん、素晴らしい記事だ。うーんって本当に唸ってしまうレベルだ。
ぼくじしん、中途フリーランスだけどいきなりフリーランスになろうとして失敗した経験がある。正直、甘くなかった。そこからベンチャーでのいわゆる社畜時代を経験し、そのあと会社立ち上げなどに参画し現在の引きこもりに至る...といった感じだ。
それがあるから今食っていけてるのかな?と思う。
ぼくは社会不適合者で、低スペック型人間だ。だからめっちゃ鍛えた。一番嫌なサラリーマンをあえて経験し、一気に下地を作った感じだ。
マジでビジネスの世界は甘くない。ただなんとなく、確かなビジョンなしに憧れだけでなろうとするのは脳内お花畑のすることだ、とは今でも思う。それができたら世の中みんなフリーランスなのだ。
ぜひ、Shinさんの記事を参考にしてみてほしい。ちなみに冒頭でも書いたけどこの人の書く記事はブロガーレベルではなく
- ガチで
- 役に立つ
- 人生に役立つ記事
だ。そこらへんのブロガーの記事読むならこの人の記事を強くおすすめする。いやほんとうに。
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