舟屋の町、協力隊応募ゼロ 京都・伊根、報酬上げ再募集
京都府伊根町が「地域おこし協力隊」の募集に苦戦している。3月に募集をかけたが、月末までに応募はおろか、問い合わせすら1件もなかった。町は舟屋の里として有名な観光地があるのに応募がゼロだったことにショックを受けており、報酬を引き上げて4月から再募集をかけている。
同協力隊は総務省の取り組みで、募集は市町村が行う。インターネットや会員制交流サイト(SNS)の普及が進む中、町はイベントや観光情報の発信力不足が緊急の課題として、情報発信にたけた人を募集した。
ただ、募集告知は町のホームページのみで、多くの希望者が見るとされる隊員募集中自治体の情報提供サイトへの掲載を見送っていた。町の担当者は「どの自治体も隊員が欲しくて取り合い状態になっていると聞くが、まさか1件も来ないとは」と動揺を隠せない。
町は待遇面を良くしようと、月額報酬を当初より4万円高い20万7900円に引き上げて再募集し、情報提供サイトにも告知を掲載した。「給与はかなりの高水準だと思う。都市圏から来た人に魅力を発信してもらいたい」と期待する。
応募対象は1987年4月2日~96年4月1日生まれの人で、普通免許が必要。履歴書と自己アピールを郵送かメールで同町企画観光課まで。5月9日締め切り。任期は最大2019年3月まで。問い合わせは同課TEL0772(32)0502。
【 2016年04月15日 15時37分 】