
そんな大事な朝食ですが、ただお腹を満たせばいいわけではありません。実は、多くの人が朝食にとりいれている食品のなかには、必ずしも健康によくないものも含まれているのです。
今回は、海外の健康情報サイトや『WooRis』の過去記事を参考に、定番だけど実は朝食に避けたいNG食品5つをお届けしたいと思います。
■NG1:菓子パン
菓子パンならよろこんで食べてくれるから……という理由で、子どもの朝食に菓子パンを与えていませんか?
パンはただでさえ小麦粉の糖分があるのに、さらにチョコやクリームたっぷりの菓子パンなんて朝から砂糖のかたまりを食べているようなもの。血糖値の急上昇を招いて肥満や糖尿病のリスクを高めてしまいますし、腹持ちもよくありません。
菓子パンは主食ではなく、あくまで“お菓子”だととらえましょう。
■NG2:食パンにマーガリン
「菓子パンはダメだけど甘くない食パンなら……」といいたいところですが、残念ながら“白いパン”はどれも朝食には不向き。
白いパンは小麦から小麦胚芽を取り除き真ん中の糖質中心の部分だけを取り出して作っています。甘くなくても糖分たっぷりで、菓子パンほどではなくても食後は急激に血糖値が上がります。
そして、食パンにマーガリンをつけるのはますますよくありません。マーガリンに含まれる“トランス脂肪酸”は、心臓病やがん、認知症、うつなど多くの病気との関連性が懸念されており、海外では使用が制限されているほど!
また、“脳トレ”でおなじみの東北大学教授・川島隆太氏がおこなった調査によれば、朝食がパンの子どもはご飯を食べている子どもよりも脳の発達がおくれやすいとのことです。しかも子どもの学年が上がるにつれて、パン派とご飯派の発達の差がどんどん広がるのだとか……!
健康のためにも脳の発育のためにも、朝食はパンよりもご飯のほうがオススメです。「どうしてもパンじゃなきゃ!」という場合は、同じパンでも精製されていない全粉粒のものを選びましょう。
全粉粒のパンは小麦粉のパンよりも栄養価が高く、食後の血糖値も上がりにくいといわれています。
■NG3:ベーコン、ハム、ソーセージ
ベーコンやハム、ソーセージなどの加工肉は、発色をよくするために使われる添加物に大腸がんのリスクを高めるおそれが……。
国際がん研究機関(IARC)の報告によれば、加工肉を毎日50g食べるごとに大腸がんのリスクが18%高まるとのことです。
忙しい朝に調理の手間がかからない加工肉は便利ですが、毎朝のメニューにするのは避けたほうがいいかもしれませんね。
■NG4:フルーツジュース
朝は食欲がないからせめてフルーツジュースで栄養を……などと考えていませんか?
市販のフルーツジュースでは糖分や保存料が加えられていることも多く、また加工の過程で食物繊維やビタミンなどが失われてしまうこともあるようです。
無添加の100%フレッシュジュースでも糖分(果糖)はかなりの量。しかも果糖はふつうの砂糖よりも早く中性脂肪としてカラダに吸収されるといいます。
果物の恩恵にあずかりたいなら、ジュースではなく固形のままとるようにしましょう。
■NG5:低脂肪・無脂肪ヨーグルト
ヨーグルトでしかも“無脂肪”というと、いかにもヘルシーな感じがしませんか?
ところが、低脂肪、無脂肪ヨーグルトのなかには、風味づけのためにプレーンよりも砂糖が多く使われていることもあるのです。
しかも、“ダイエットの天敵”のようなイメージとは裏腹に、脂肪は糖質よりも腹持ちがよく、満腹ホルモンの“コレシストキニン”を分泌するというはたらきがあります。
よかれと思っての低脂肪、無脂肪でかえって食べ過ぎを招いてしまうかも……。
いかがでしたか? 健康のためには毎日朝食を……といわれますが、逆にからだによくないものばかり食べていては残念ですよね。
上記の食品はなるべく避けて、“ごはん+味噌汁”のような昔ながらのシンプルメニューで朝のエネルギーチャージをおこないましょう。
(ライター 中田綾美)
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【参考】
※ The worst breakfast foods you can eat – Best Health Magazine Canada
※ The 10 Worst Foods to Eat in the Morning – AUTHORITY NUTRITION
※ 「パンvs.ご飯」論争が遂に決着!? 脳の発達の観点ではどっちがよいのか – WooRis
※ まだ使ってたらヤバいかも!? 想像以上に怖い「マーガリン」による病気のリスク – WooRis
※ 意外と飲みがちだけど危険!管理栄養士が絶対飲まないNGドリンク – 美レンジャー
【画像】
※ jreika / Shutterstock




