2004年2月
浜四津代行らが首相に帰国報告
メソポタミア湿原 日本が復元の先頭に
イランは支援を歓迎
小泉首相 国際会議提唱へ前向き
小泉首相(中央右)への帰国報告に臨む浜四津代表代行と遠山(右端)、西田(左端)の両氏
公明党のイラン・メソポタミア湿原視察団の浜四津敏子代表代行(団長)と遠山清彦党青年局長(参院議員)、西田まこと青年局次長(参院選予定候補=埼玉選挙区)は27日午前、すべての予定を終え、成田空港着の英国航空機で帰国。同日午後には、首相官邸に小泉純一郎首相を訪ね、帰国報告を行った。
メソポタミア湿原はイラン・イラク両国に広がり、イラク側の湿原はフセイン政権によって破壊され消滅の危機にある。
小泉首相に対して、浜四津代表代行は、湿原が破壊されたためにイラクからイランに逃れてきた難民約20万人のうち、フセイン政権崩壊後、すでに7万人がイラク国内に帰還していることを紹介し、湿原復元による帰還者の生活基盤再建が必要だと訴えた。
さらに浜四津代表代行は、「会談したイラン政府高官は、日本がイニシアティブ(主導権)を持ってメソポタミア湿原復元に取り組むことを歓迎する意向を示していた。日本として、国際会議を開くなど、国連機関や関係諸国にも働き掛け、連携しながら復元事業を支援してほしい」と要請した。
これに対し小泉首相は、イラク人自身による主体的な国づくりの重要性を強調し、「(湿原復元事業は)いいことだ。ただ、(将来樹立される予定の)イラク政府側の支援受け入れの体制が整うことが大切だ。イラク政府が望むなら日本として支援を惜しまない」と述べた。また、日本が呼び掛けて国際会議を開催することについて小泉首相は、実現に前向きな姿勢を示した。
さらに小泉首相は、浜四津代表代行が、小泉首相の訪問を待望し歓迎するイラン政府高官の声を紹介すると、「私も本物の湿原を見てみたい」とイラン訪問への意欲を示した。
(公明新聞)
メソポタミア湿原を調査 生態系の宝庫、豊かな収穫
「生活の場」復元に全力 イラク難民の帰還促進めざす
浜四津代表代行ら党視察団
イラン・シャーデガン市
イラン南部の湿原で、イラン環境庁から説明を聞く浜四津代表代行(左から3人目)、西田氏(同2人目)ら
公明党イラン・メソポタミア湿原視察団の浜四津敏子代表代行(団長)、遠山清彦青年局長(参院議員)、西田まこと青年局次長(参院選予定候補=埼玉選挙区)は、25日午後(日本時間、同日夜)、メソポタミア湿原の一部であるイラン南部シャーデガン市周辺の湿原を視察した。
この日、視察団一行は、湿原内を精力的に調査し、同行したイラン環境庁の担当者から説明を受けた。ドーラッグという小さな港では、湿原内の漁業関係者から漁業の現状について話を聞いた。漁業関係者によると、エビなど1日の漁獲量は20キログラムで、多いときは50キログラムになるという。漁獲量は年々減っているとはいえ、湿原は今も、この地域で暮らす人々に豊かな収穫をもたらしている。
シャーデガン市周辺の湿原で漁業関係者から話を聞く党イラン・メソポタミア湿原視察団
イラク側は93%消失 再生事業で雇用創出を
視察を終えた浜四津代表代行は、「メソポタミア湿原の中でも、イラン側の湿原は広大で、自然の中で暮らす人々の生活は豊かな印象を受けた。一方、イラク側では湿原の93%が失われている。湿原の消失で生活の場を奪われたイラク難民の帰還 を促進し、雇用を創出する上でも、メソポタミア湿原の復元事業に全力で取り組みたい」と語った。
(公明新聞)
番号ポータビリティーOK
携帯電話の会社変えても大丈夫
公明党青年局が署名運動で後押し
総務省研究会が報告書骨子
総務省が設置した「携帯電話の番号ポータビリティーの在り方に関する研究会」は26日会合を開き、同じ番号のまま契約先の携帯電話会社を変更できる「番号ポータビリティー(持ち運び)」制度について、「導入することが適当」とする報告書の骨子をまとめた。
同制度の導入が実現すれば、利用者は携帯電話会社を乗り換えやすくなり、携帯電話会社間の競争が一層激化して料金引き下げにつながると期待されている。
この制度を導入する場合は、システム開発費や設備投資に900億―1400億円が必要になる。同研究会では、この費用を利用者が一定の割合で負担する方向も打ち出した。
今後、同研究会は事業者などから意見を募集した後、4月末にも正式な報告書を取りまとめ、早ければ2005年度にも同制度の導入が可能となる見通し。
同制度について公明党青年局(遠山清彦局長=参院議員)は、利用者へのサービス向上などの観点から、いち早くユースポリシー(青年政策)に盛り込み、早期導入を求めてきた。
2003年7月下旬からは、全国各地で同制度導入を求める署名運動を展開し1012万5139人の署名を集めた。同年9月には、署名簿を小泉純一郎首相と片山虎之助総務相(当時)あてに提出していた。
(公明新聞)
メソポタミア湿原の復元へ 事業に協力求める
イラク復興支援の柱に
浜四津代行ら党視察団イラン環境次官らと会談
UNHCRのテヘラン所長補「国際会議開催に賛成」
イラン環境庁のサドゥーグ次官(左から3人目)と意見交換する党イラン・メソポタミア湿原視察団
公明党イラン・メソポタミア湿原視察団の浜四津敏子代表代行(団長)、遠山清彦青年局長(参院議員)、西田まこと青年局次長(参院選予定候補=埼玉選挙区)は24日午後、テヘラン市内の環境庁を訪問し、サドゥーグ次官と会談した。
この中で、浜四津代表代行は、イラクへの自衛隊派遣について「自衛隊 派遣は、国連決議に基づくイラク人道復興支援全体の一部分であり、民間主体の支援を可能にする『足場作り』の意味がある」とした上で、「本格的なイラク再建のために、環境、教育、文化を含めた中長期的な総合的支援が必要」と強調。「旧フセイン政権によって消滅の危機に瀕しているメソポタミア湿原の復元は、雇用創出やイラク難民の帰還などイラクの新たな復興支援策の柱となり得る」と述べ、公明党が目指すイラク復興支援に対し、イラン政府の協力を要請した。
これに対し、サドゥーグ次官は「湿原に対する日本の協力の在り方には関心がある」と日本のイラク復興支援に期待を寄せた。
同席したニアジ環境専門官は、「湿原は20年ほど前から乾燥が始まり、特に旧フセイン政権によるダム建設が大きな要因だ。文化的、自然の多様性の観点からもメソポタミア湿原は重要であり、2010年までに国境を越えた環境保護の優先地域にしたい」と述べた。
これに関連して遠山氏は、「党青年局は、日本政府の主導による湿原復元のための国際会議の開催を提案している。イラン、イラク、トルコ、シリアの周辺4カ国や、国際機関、国際基金などに参加を呼び掛け、国際的な枠組みをつくる必要がある」と力説。サドゥーグ次官は「公明党が考える国際会議には、イラン政府は(参加を)前向きに考える」と述べた。
UNHCRのテヘラン事務所でリー所長補と難民支援について意見交換する党イラン・メソポタミア湿原視察団
また、視察団一行は、同日午後、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)テヘラン事務所でリー所長補と会い、イラク難民支援について意見交換した。
リー所長補は、公明党がメソポタミア湿原復元のための国際会議開催を目指していることについて、「大きなプロジェクトなの
で、国際会議を開くのはいいアイデアだ。湿原が復元されれば、イラク難民の帰還がさらに促進されるだろう」と賛意を示すとともに、「イラク難民を一刻も早く母国に帰還させることが大切だと理解している」と述べた。
(公明新聞)
メソポタミア湿原復元事業に協力求める
党視察団の浜四津代行らイラン政府高官と会談
アミンザーデ外務次官 公明の取り組みを評価
ホセイニ内務省総括局長(左から2人目)と難民支援策について意見交換する党イラン・メソポタミア湿原視察団
公明党イラン・メソポタミア湿原視察団の浜四津敏子代表代行(団長)、遠山清彦青年局長(参院議員)、西田まこと青年局次長(参院選予定候補=埼玉選挙区)は24日午前(日本時間同日午後)、テヘラン市内のイラン内務省、外務省を訪問し、ホセイニ内務省総括局長、アミンザーデ外務次官と会談した。 ホセイニ総括局長との会談で、浜四津代表代行は、昨年12月のイラン南東部ケルマン州バムの大規模地震の犠牲者遺族への哀悼の意を伝えるとともに、イラン、イラク国境にまたがるメソポタミア湿原の消滅に伴うイラク難民の現状について聞いた。
難民支援担当のホセイニ総括局長は、「現在、イラク難民の帰還計画をUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)と協力し実施中だ」と述べた上で、「約20万2000人のイラク難民が旧フセイン政権の恐怖政治からイランに逃れてきたが、現在、政権の崩壊に伴い、7万人の難民がイラクへ帰還した」と説明した。
浜四津代表代行は、「公明党はメソポタミア湿原の復元事業を全力で推進している」と強調。「湿原の復元事業が本格化すれば、大規模な雇用創出が期待でき、失業率の低下でイラク南部地域の治安や農業、漁業などの生活基盤が安定し、難民・避難民のイラク国内への帰還が可能になり、イラクの国づくりの土台になる」と述べた。
これに対し、ホセイニ総括局長は「難民の多くはイラクに帰還しても職がないため、帰還をためらう場合が多い。その意味で、湿原復元事業は難民の帰還促進に非常に有効だ」と指摘。「イラン政府もエビの養殖場建設など具体的な計画を持っている。湿原復元事業に協力を惜しまない」と期待を寄せた。
アミンザーデ外務次官(右から2人目)と会談する党イラン・メソポタミア湿原視察団
一方、アミンザーデ外務次官(アジア、太洋洲など担当)との会談で、浜四津代表代行は、「メソポタミア湿原の復元事業は大規模なプロジェクトであり、国際社会や国連機関と連携を強化しながら進める必要がある」と指摘。西田氏は、日本の企業連合が、中東地域で最大級とみられるイラン・アザデ
ガン油田(可採埋蔵量約260億バレル)の開発権を獲得したことについて、「日本、イラン両国の友好関係の進展につながる」と期待を表明するとともに、「中東地域と深い交流を持ち、世界でも有数の土地改良・かんがい技術を持つ日本がメソポタミア湿原復元事業のリーダーシップを発揮したい」と述べた。
これに対し、アミンザーデ外務次官は、公明党の取り組みを高く評価した上で、「メソポタミア湿原は中東地域の人々の生活に重要な意味を持ち、人道的、地球環境的観点からも影響は大きい。この分野で協力できることがあれば協力したい」と述べた。さらに、同外務次官は「まず、日本、イラン、国連環境計画(UNEP)の3者が協議を行い、その後、イラクや、周辺国のトルコとシリア、さらに湿原に関して注目すべき調査を行っているイギリスを協議に参加させてはどうか。アメリカが協議の場に参加することも反対しない」と湿原復元のための具体的なプロセスを提案した。
(公明新聞)
イラン・メソポタミア湿原視察団 その2
新たなイラク復興支援として、消滅の危機に瀕しているメソポタミア湿原の復元事業策定に取り組む公明党は、イラン・メソポタミア湿原視察団(団長=浜四津敏子代表代行)をイランに派遣した。
2004年02月24日活動アルバムイラン・メソポタミア湿原視察団 その1
新たなイラク復興支援として、消滅の危機に瀕しているメソポタミア湿原の復元事業策定に取り組む公明党は、イラン・メソポタミア湿原視察団(団長=浜四津敏子代表代行)をイランに派遣した。
2004年02月24日活動アルバム党イラン視察団が出発
浜四津、遠山、西田氏ら メソポタミア湿原など調査
成田空港で壮行会
イランへの出発に際してあいさつする浜四津代表代行(中央)と遠山(左)、西田(右)両氏
公明党イラン・メソポタミア湿原視察団(団長=浜四津敏子代表代行)は、23日午前、成田空港からイランに向けて出発した。
視察団は、浜四津代表代行、遠山清彦青年局長(参院議員)、西田まこと青年局次長(参院選予定候補=埼玉選挙区)らで構成。消滅の危機に瀕しているメソポタミア湿原やイラク難民国境受付所を視察するほか、イラン政府高官、国連関係者と会談する予定。
出発に先立ち、空港内で行われた壮行会で浜四津代表代行は、「イラク再建には環境、教育、文化も含めた中長期的な支援が必要であり、湿原の復元事業はその大きな柱となり得る」と強調。「イラク復興支援策の策定に向けて“現場第一主義”の公明党らしく、精力的に調査を行ってくる」と抱負を述べた。
(公明新聞)
イラン・メソポタミア湿原の視察へ行きます
みなさん、こんにちは。今、23日の早朝です。今日の昼に成田を出発し、イランへ向 かいますが、その準備中です。昨日は大学講師時代の教え子の結婚式に出席してきま した。とてもすばらしい挙式でしたが、「教え子の結婚式」などというと、急に歳を 取ったような、複雑な気分にもなりました。いずれにせよ、国際結婚をした若い2人 の末永い幸せを心から祈ります。
<メソポタミア湿原の復元のために行動開始>
さて、イラン視察ですが、浜四津敏子代表代行を団長とし、私や青年局次長の西田ま こと氏など、総勢6名で現地へ行きます。行きはドイツ経由、帰りはイギリス経由な んですが、それぞれ20時間前後の長旅です。
遠山清彦の国会論戦:イラク特委員会・総括質疑
みなさん、こんにちは。
前回に続いて2月9日に行われたイラク特別委員会、総括質疑での私の論戦記録です。主に小泉総理に質疑しました。
2004年02月19日デイリーメッセージ