HOME校長室だより「エトセトラ」
上富良野町立江幌小学校校長室からのお便りです。
「今何をしているの?」学校のちょっとした「なぜ?」「なに!」をお知らせします。
 2/23 「閉校式典・惜別会 2月15日」の御礼       
 江幌小学校の卒業生は、明治45年第1回卒業の荒井民次郎さんからはじまり、平成27年3月の卒業生2名を加え、1326名となりました。104年の歴史の中で、江幌っ子たちは、町内のスキー大会で圧倒的な強さを見せ、全国研究大会会場校として学習の成果を発表し、音楽行進で華麗な演奏を披露し、その実力を遺憾なく発揮してきました。その後も、全国規模の日高「馬の絵」作品展で入賞し、全道発明工夫作品展での入選に関しては上富良野町からも表彰を受けました。今年度も、北海道教育委員会主宰の道産子元気アップチャレンジの集団縄跳びの部で、全道2位の表彰状を頂きました。このように、いつの時代も輝き続けてきた江幌小学校が、いよいよ閉校を迎えることとなりました。
 平成23年の100周年記念行事からの4年間では、東日本大震災の後は、「子ども達を遠くに通わせるより、家族みんなでそばにいたい。」と、言われる町内の保護者の方がとても多くなってきました。それでも町内の保育所の運動会に、児童が一輪車の発表でゲストとして参加させていただいた時も、町内の祖父母の方々からは、真剣にきびきびした演技の江幌っ子達を見て、江幌小学校に通わせてみたいとおっしゃっていただきました。さらに、江幌小学校の活動を紹介しているホームページを見て、道内だけでなく東京からも問い合わせを頂きながら、上富良野町の特認校として教育活動を続けてまいりました。
 教育委員会にも、ここ数年以内に小学校へ上がるお子様のいる町内の全ご家庭に、特認校の案内文書を何度も配布していただくなど、多くのご支援をいただいてきました。
特認校となるきっかけは、20年ほど前に、地域の子ども達が減少しはじめ、子ども達により多くの仲間と競い合い高め合う環境を作ってあげたいという、地域の皆様の熱い思いが始まりと伺っております。しかし、予想を超える地域の児童数の減少スピードには、あらがいようもなく、断腸の思いで、今年度を迎えています。
 保護者の皆様には、夏を楽しむ会・冬を楽しむ会等、長期休業中の子ども達との楽しいひとときとなる行事だけでなく、漢字検定や数学検定といった子ども達の自信につながる活動にも積極的に御支援を頂き、毎年継続した取組とすることができました。
 地域の皆様には、合同運動会として、敬老会も兼ねた学芸会として、秋祭りの子ども神輿として、栄寿会の皆さまとの交流として、多くの御支援を頂き、子ども達には、「ふるさと」として多くの思い出ができたことと思います。また、地域の方に御指導いただいた乗馬体験や絵画指導は、他の学校では体験できない貴重な経験を毎年続けていくことができました。
 このように多くの皆様に支えられてきた江幌小学校、「いい顔、いい声、いい心」を合言葉に、過ごしてきた子ども達にいつも変わらず、暖かいまなざしで見守っていただいてきた多くの皆様に心より感謝申し上げます。大変ありがとうございました。
 最後となりましたが、この度の式典・惜別会では、一色実行委員長様を始め、閉校事業実行委員会の皆様並びに多くの方々の御協力・ご支援を頂きました。重ねて深く感謝申し上げます。

 1/20 閉校式典・惜別会の準備状況
 江幌小学校もいよいよ最後の年となりました。3月末まで子どもたちにたくさんの思い出を残してあげたいと考えています。地域の皆様、保護者の皆様には2月15日の閉校式典、惜別会において大変お世話になります。どうぞよろしくお願いいたします。
ここで、閉校事業について現時点までの様子をお知らせいたします。
まず、閉校記念事業として行っているDVD記録撮影は、1月19日の児童の撮影とスキー学習の様子をもって、ほぼ終了に近づいています。内容としては、運動会・学芸会の地域の皆様と子どもたちとの交流の様子や栄寿会の皆様と行った学校農園での野菜の栽培活動やパークゴルフ、フロアカーリングの交流、地域の方の江幌小学校での思い出などが中心となっています。
 記念誌につきましては、基本的に100周年記念式典のデータをもとに101年目から104年目までに新たに追加された関係者の皆様の思い出や新聞記事として取り上げられた学校の様子を中心にまとめています。また、同窓会が江幌小学校閉校に伴い解散となりますというお知らせも加えています。当初予定よりカラーページを少し多くして編集しながら、文字や写真の修正など、完成版に向けた最終原稿ができつつあります。
 閉校式典は、当日の 午前11時から11時50分までの予定で実施します。向山町長様をはじめ町議会関係者・学校関係者の方もたくさんお見えになります。特に120名近くの同窓生の方にも出席のご返事をいただいていますので、出席者の総数は200名近くになる予定です。式典の中では、校歌の全体合唱のほか、全校児童の発表を15分ほど予定しています。引き続き、12時から行われる閉校惜別会では、昼食を兼ね、思い出の交流を予定しています。13時30分まで、自由に参加者の皆様で交流を深めていただいたり、記念DVDの一部をご覧いただいたりしながら、お過ごしいただければと考えております。最後は皆様との思い出を胸に「ふるさと」を全員で合唱したいと思っています。この会でも、一色実行委員長様をはじめ多くの実行委員さんが準備を進めて下さっています。地域の皆様や保護者の皆様には、当日の大雪もあり得るため、駐車場の除雪や受付・誘導など、いろいろな場面でお手伝いをいただくことがあるかもしれません。急なお願いとなるかもしれませんが、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
 子どもたちは、記念展示室作成や式典での発表準備、佐藤喬先生にご指導いただきながらの全校共同記念制作を進めています。そのような大変忙しい状況の中、下校にかかわる時間を短縮できるよう教育委員会からご支援をいただきました。今まで50分近くバスに乗ってやっと自宅そばのバス停に着いていた子どもたちが、早い子では10分以内で帰宅できるようにしていただきました。ご配慮に感謝申し上げます。
 このように、多くの皆様にご支援をいただきながら、閉校までの時間を心温かく過ごさせていただくことに深く感謝申し上げます。残された貴重な時間を江幌っ子たちとしっかり過ごしていきたいと思っています。

 12/19 「挨拶と人の絆」
 北海道の学校では、よく「オアシス運動」と呼ばれる取組をしています。
  オ・・・おはようございます
  ア・・・ありがとうございます 
  シ・・・失礼します  
  ス・・・すみません 
という内容が多いようです。江幌小学校でも廊下の壁に大きく掲示しています。特に、「自分から進んで行う挨拶はとても大切な社会のマナーであり、大人になっても必要な礼儀です。」と丁寧に教えています。ですから、朝、子ども達が校長室まで来て、元気に「おはようございます。」と挨拶をしてくれて、とてもうれしいです。
 そんな中で、つい最近、こんな研究論文を見つけました。この著者は東北大学の教授の方で、方言研究の第一人者だそうです。題名は、「挨拶する地域、しない地域」となっていました。私は自分の常識から考えて、この題名を見たとたん、挨拶をしない地域が日本にあるとは信じられない、その地域の学校は何をしているのか、と思ってしまいました。
 例@ 朝、宮城県気仙沼市で近所の知り合いが会った時、
     女「あれー、どごさ行ぐの?」
  男「仕事すさ。今、商売行ぐどご。」
     女「あー。ほんと。あ、んで、行ってだいん。(行ってらっしゃい)」
     男「はい、まいどどーもねー。」
     女「はいー。」
 例A 東北の震災復興支援のボランティアが地域の方に朝会った時、
     ボランティア「おはようございます。」
     地域の方  「今日は早いねー。今来たの。」
このどちらの例にも、地域の方の挨拶に「おはよう」の一言はありません。このような例は、東北地方や、九州・沖縄地方に多く見られるそうです。親密な関係なら、「おはようございます」の言葉より、すぐに今日の本題「これから何するの」「早いね」「どこへ行くの」という話しかけのほうが大切となっていて、見知らぬ人が多く人間関係も密でない大都市のような場での礼儀としての挨拶は、「必要性が低く」なっているそうです。
 この著者が一番言いたかったことは、ある地域を訪れた時、その地域にはその地域だけの言語習慣が必ずあって、それと全国共通な礼儀とに優劣はなく、それに対して挨拶がないと驚いたり、「挨拶を返さない礼儀知らずと、誤解することがないようにしてほしい。」という内容でした。

日本は広いです。世界はもっと広いです。私は、自分が常識だと思っていることを乗り越えて、相手を理解することは本当に難しいなぁと、しみじみ思ってしまいました。江幌っ子たちにも「おはよう」の言葉だけでなく、気持ちが伝わる素敵な挨拶を目指してほしいなと願っています。

 11/25 「学芸会とおもてなし」
 平成26年度は、年度初めに、「おもてなし」という合言葉を児童と教職員全員で、確認しました。「お」大きな声で挨拶しよう、「も」もっときれいに物を大切に、「て」丁寧な言葉遣い、「な」何かないかな、相手に尽くそう、「し」しっかり守ろう大切な時間。子ども達が最後まで楽しく自信と誇りを持って学校生活を送れるような合言葉にしました。この合言葉は、運動会では、「走り抜け104年のゴールまで、最後のおもてなし」として地域合同の大運動会となり、学芸会では「心に刻め、笑顔いっぱいのおもてなし」として地域の敬老会も兼ねた行事となって、子ども達のメインテーマとして掲げられました。

 この「おもてなし」をしたいとき、一番先に考えることは、どんな「ごちそう」を用意しようかということが多いと思います。その「ごちそう」とは漢字で書くと「ご馳走」になり、「おもてなし」をする亭主がお客さんのために、「遠くの故郷に思いを馳(は)せる」と使われるように、遠くまで思いを届けるために「馳せて、走り回って準備したものすべて」をさすそうです。お料理もその一つですが、会場作りやその場の雰囲気もすべて「ご馳走」となるそうです。 

 おもてなしをしてあげるのではなく、おもてなしをするという気持ちについて、子ども達は学級で真剣に話し合って、学芸会と敬老会を迎えました。今回は、敬老会実行委員会のご支援で、特別に学芸会と敬老会を同じ会場で続けて実施することができました。栄寿会の方々や敬老に該当する皆様にも、朝の9:45から午後1:45まで、子ども達と一緒に過ごしていただき心より感謝申し上げます。子ども達は「おもてなし」をしっかり実践しようと、学芸会の発表だけでなく、お世話になった学校農園や乗馬体験での発表とともに、敬老会の中でのビンゴ大会でも積極的に景品の配り係を務めてくれました。そんな子ども達に暖かく声をかけていただいた皆様に、心より感謝申し上げます。暖かい言葉をかけてもらった子ども達は、暖かい言葉を話せる大人に成長していけると思います。さらに、保護者の皆様には、子ども達が大変楽しみにしていた秋祭りのコーナーでもお世話になりました。子ども達も多くの方に支援を頂いていることを実感させていただき、ありがとうございました。
 また一つ、江幌小学校の大きな行事が終わりました。閉校を迎えるまで、子ども達に大きな財産を一つでも多く残せるように、学校の全職員が一つになって、がんばっていきます。これからもよろしくお願いいたします。

 10/27 「 栄寿会との交流日誌 」
今年は、老人会の方々と多くの交流を実施しています。
 6月9日 学校農園の作業開始
 今年は、海老名会長、佐藤事務局長さんをはじめとした栄寿会の皆様のご指導を頂き、たくさんの野菜を植えました。サツマイモの高畝の作り方や、ブロッコリーを苗で植えたり、人参の種をすじ蒔きしたりと、子どもたちの知らない植え方をたくさん教えていただきました。20日以上もまとまった雨が降っていないので、「うまく育つには愛情が必要です。」と教えていただき、子どもたちは「水やりをしっかりしよう。」と感想を持っていました。
 7月24日 中間報告
 先週は、ほうれん草を収穫しました。ちょっと花が咲いてしまって時期が遅れてしまいましたが、今回のブロッコリーは、ちょうどよい大きさになっていました。大きな葉の中に隠れていたブロッコリーをひとつずつ切って周りの葉も丁寧にとりました。一人3個も採れました。益山さんには何度も学校農園でご指導いただきました。ありがとうございました。
 9月10日 パークゴルフ大会
 学校のグラウンドの周りに作ったパークゴルフコースで交流会をしました。子ども達もそれぞれ栄寿会の方とチームになって9ホールを回りました。優勝は地域のご婦人の方で、子ども達もそれぞれ表彰式まで行い楽しみました。午後からは、6月に植えた学校農園の収穫を一緒にしました。ジャガイモとかぼちゃの収穫の前に、枝豆を大量に収穫できたので、すぐにゆでて、栄寿会の方と一緒においしくいただきました。
 10月21日 サツマイモパーティー
 今日はサツマイモパーティーです。学校農園最後の活動となる今回は、16日に収穫して乾かしておいたサツマイモを、学校で焼き芋にしていただきました。午後からは、体育館でフロアカーリングの交流をしました。今回は上富良野町の老人会のフロアカーリング協会の会長さんを始め4名の方に講師になっていただき、ルールを教えていただきながら、交流を楽しみました。冬期間も、栄寿会の方々と、楽しいひと時を過ごせればと願っています。
                      
  ご案内・・・・・            
 11月9 日(日)には、9:45から13:30まで体育館で、学芸会・秋祭り、敬老会があります。
 いよいよ江幌小学校最後の学芸会となりました。栄寿会の皆様の展示作品とともに、劇や器楽発表での子ども達のがんばりも、ぜひご観覧ください。楽しい人形劇団の公演や素敵なピアノリサイタルもございます。その後すぐに、保護者の皆様に準備していただいた「江幌っ子秋祭り」もあります。射的や型抜きなど、昔懐かしい夜店風のゲームコーナーも計画しております。どのコーナーでも懐かしい?ちょっとした景品もご用意しておりますので、ぜひご参加ください。午後からは、全員で集合写真を撮って後、昼食(無料)を兼ね、会場にこられた方全員での豪華ビンゴ大会を行います。最後に、敬老会該当者の方々に記念品贈呈を行い、終了の予定です。皆様のご来校を心よりお待ちしております。


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