江幌小学校の卒業生は、明治45年第1回卒業の荒井民次郎さんからはじまり、平成27年3月の卒業生2名を加え、1326名となりました。104年の歴史の中で、江幌っ子たちは、町内のスキー大会で圧倒的な強さを見せ、全国研究大会会場校として学習の成果を発表し、音楽行進で華麗な演奏を披露し、その実力を遺憾なく発揮してきました。その後も、全国規模の日高「馬の絵」作品展で入賞し、全道発明工夫作品展での入選に関しては上富良野町からも表彰を受けました。今年度も、北海道教育委員会主宰の道産子元気アップチャレンジの集団縄跳びの部で、全道2位の表彰状を頂きました。このように、いつの時代も輝き続けてきた江幌小学校が、いよいよ閉校を迎えることとなりました。 平成23年の100周年記念行事からの4年間では、東日本大震災の後は、「子ども達を遠くに通わせるより、家族みんなでそばにいたい。」と、言われる町内の保護者の方がとても多くなってきました。それでも町内の保育所の運動会に、児童が一輪車の発表でゲストとして参加させていただいた時も、町内の祖父母の方々からは、真剣にきびきびした演技の江幌っ子達を見て、江幌小学校に通わせてみたいとおっしゃっていただきました。さらに、江幌小学校の活動を紹介しているホームページを見て、道内だけでなく東京からも問い合わせを頂きながら、上富良野町の特認校として教育活動を続けてまいりました。 教育委員会にも、ここ数年以内に小学校へ上がるお子様のいる町内の全ご家庭に、特認校の案内文書を何度も配布していただくなど、多くのご支援をいただいてきました。 特認校となるきっかけは、20年ほど前に、地域の子ども達が減少しはじめ、子ども達により多くの仲間と競い合い高め合う環境を作ってあげたいという、地域の皆様の熱い思いが始まりと伺っております。しかし、予想を超える地域の児童数の減少スピードには、あらがいようもなく、断腸の思いで、今年度を迎えています。 保護者の皆様には、夏を楽しむ会・冬を楽しむ会等、長期休業中の子ども達との楽しいひとときとなる行事だけでなく、漢字検定や数学検定といった子ども達の自信につながる活動にも積極的に御支援を頂き、毎年継続した取組とすることができました。 地域の皆様には、合同運動会として、敬老会も兼ねた学芸会として、秋祭りの子ども神輿として、栄寿会の皆さまとの交流として、多くの御支援を頂き、子ども達には、「ふるさと」として多くの思い出ができたことと思います。また、地域の方に御指導いただいた乗馬体験や絵画指導は、他の学校では体験できない貴重な経験を毎年続けていくことができました。 このように多くの皆様に支えられてきた江幌小学校、「いい顔、いい声、いい心」を合言葉に、過ごしてきた子ども達にいつも変わらず、暖かいまなざしで見守っていただいてきた多くの皆様に心より感謝申し上げます。大変ありがとうございました。 最後となりましたが、この度の式典・惜別会では、一色実行委員長様を始め、閉校事業実行委員会の皆様並びに多くの方々の御協力・ご支援を頂きました。重ねて深く感謝申し上げます。
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